潔い宗次さん お疲れ様でした。
CoCo壱番屋の宗次(むねつぐ)徳二さん。
結婚後独立し、喫茶店をオープン。
そして1978年に「CoCo壱番屋」1号店を出店した。
オープン2日目までの大盛況とはうって変わって、3日目からは閑古鳥が鳴く始末・・・
それは「ぬるいカレー」に「真っ黒焦げのカツ」など、客への配慮を欠いた結果だった。
、、、。
ほとんど報道されていないことがある。
1948年石川県生まれ。
生後間もなく孤児院に預けられた後、宗次家に養子に入る。
高校卒業後、不動産会社を経て大和ハウス入社、そこで現在の妻・直美と出会い、結婚。
奥様の直美さん、1950年愛知県生まれ。10歳のときに父親が亡くなり、それから家族離れ離れの生活を送る。高校卒業後に大和ハウスに入社。徳二と出会い、結婚。
1974年:喫茶店「バッカス」を名古屋市内にオープン
1975年:喫茶店「浮野亭」をオープン
1978年:「CoCo壱番屋」1号店オープン
ご夫婦共にほとんどない生い立ちだ。
会社は公器、夫婦の今があると思う。
カレー粉を仕入れていたハウス食品の傘下に入った。
見事な引き際、お疲れ様でした。
10月にサラダコスモで開催された「恵那・中津川で経営革新カンファレンス、ハーマン・サイモン教授講演会等」の懇親会でお会いしていた。
孤児院で想いだす、「ミス・サイゴン」というミュージカルがある。
プッチーニの蝶々夫人とベトナム戦争を題材にした人気ミュージカル、来年の10月から公演がある。
途中で、男性合唱がある。
アメリカ兵がベトナム女性との間に出来た子供のための基金を呼びかける迫力ある合唱だ。
最初にミス・サイゴンを感激した時に、募金をしようと思った程だ。
ベトナム戦争末期、両親を失った少女「キム」は陥落直前のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)の売春宿でアメリカ兵クリスと出会い恋に落ちる。
永遠の愛を誓いながらも、サイゴン陥落の寸前、米兵救出のヘリコプターにキムは乗れなかった。
クリスはアメリカに帰国した後、エレンと結婚する。キムはクリスとの子タムを育てながら、いつの日かクリスが迎えに来てくれることを信じ、バンコクで懸命に生きていた。
クリスは、エレンと共にバンコクに向かう。心弾ませホテルに向かったキムは、そこでエレンと出会う。
最後、キムは息子タムのためにビストルで自殺する。蝶々夫人の悲劇と同じだ。
「キム」役を白血病で若くして亡くなった本田美奈子が公募から見事に演じきった。
公募する理由、女性ミュージカリストは感情移入が必須の難曲続きでやりがいがあるからだ。
ベトナム戦争の孤児から宗次のようになった成功者も何人かいるだろう。
名古屋の繁華街には「宗次ホール」があり、毎日のようにクラシックコンサートが開催されている。
知野さん
宗次さんの講演を数ヶ月前に聴きました。
ユーモアを交えながら、サラリと生い立ちを語っておられました。
クラシック音楽が支えになったと確か語っておられました。
まれに見る、独自な人生軸の構築です。
利他の心が素晴らしいです。
本田佳世子