札幌のいい会社

今月、札幌の企業を訪問してきました。札幌駅から北に向って車で10分程走ったところに54年前に創業した本店があります。

お邪魔して、ほどなく、いい会社であることが感じ取れます。迎えてくれた若いスタッフの表情や、立ち居振る舞い。掃除が行き届いた社内。経営者の面差し、などなどからです。
創業者である会長と、当社に勤めて36年、今年5月に社長に就任された、お二人からお話をお聴きしました。共に女性です。

会長が、毎月、社員一人一人に手書きの手紙を書き、給与袋に入れていた話。その手紙をもらい、嬉しくて長い間、お財布に入れていた社長の話。また、心が温かくなる、手作り感いっぱいの社内報を見せていただき、あっと言う間に時間が経ちました。

印象的だったのは、創業35年を迎えた年、地元に育てていただいたご恩返しに、桜の木を100本寄贈しようと決め、翌年、川沿いに植樹したお話です。帰路、植樹した川沿いを車で通りましたが、寄贈した100本の桜が呼び水になり、現在は10kmの桜並木になり、春には見事な景色になるそうです。

桜並木のお話しから、明治の文豪幸田露伴が『努力論』で、「惜福」「分福」「植福」を説いていたことを想起しました。Wikipediaでは、「植福」を以下のように説明しています。

「植福」とは、将来にわたって幸せであり続けるように、今から幸福の種を蒔いておくこと、精進(正しい努力)し続けること。過去に自らが蒔いた種が芽を出し、今の自分を創っている。過去を書き替えることはできないが、今から良い種を蒔き続ければ、望ましい未来につなげることが出来る、と説かれる。(以上引用)

今日一日、皆さまにとりまして、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆

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