タニサケ

法政大大学院 坂本光司ゼミ 修士1年 投資家 根本幸治

また、どえらい経営者に出逢いました。

(株)タニサケ
1985年創業。ゴキブリ殺虫剤「ゴキブリキャップ」を発売しゴキブリやナメクジの駆除の農薬製造販売。

岐阜県大垣駅からタクシーで25分。 従業員33人。 松岡浩会長、 清水勝己社長。

まごころと思いやり、社員中心主義を企業理念に掲げています。

タニサケでは毎年6月4日を虫の日と定め、退治されたゴキブリの供養祭を行なっています。
工場内にある鎮魂碑は、ゴキブリが安らかに眠りにつくことができるように、との思いから建立されました。

日本一の知恵工場
当社は「日本一の知恵工場」と自負するほど改善提案が盛んで、社員提案を積極的に採用しています。
「社員の知恵が会社を変える」、改善の積み重ねで当社は日々進化しています。

職場の環境がよくなくては良い製品は出来ません。
より高品質な商品作りを目差し、当社ではすべての社員が「改善提案」に積極的に取り組み、
作業環境の改善や安全性の向上に努めています。
その前向きな姿勢が、お客様の満足につながると考えています。

平成元年(創立4年め)は社員が100名以上でしたが、知恵による効率化により、
現在は当時より多くの生産と販売を33名(パート3名含む)でこなしています。

採用された提案は担当部門の社員により即実行されます。
「カエル工房」と呼ばれる作業所で、ほとんどのものを自分たちの手で製作しています。
実際に現場で確認し、提案者に話を聞きながら、納得できるまで何度でも修正する。
それがよりよいい改善を生み出す原動力になっています。

20年以上毎月1回のペースで行っている 「タニサケ塾」
経営者および大切な社員さんを対象とした研修会です。
タニサケ塾ではトイレ掃除、洗車、気功・功法、朝礼、工場見学、講話などを行います。
原則として月1回、日曜日と月曜日の2日間で実施します。

(株)イエローハットの鍵山秀三郎さんの掃除哲学を学ぶ有志の集まり 「日本を美しくする会」
「やらされる掃除」では、いつまでたっても成長はできませんが、
「やる掃除」を意識すると元気が出て、成長ができるのです。

対談するも、松岡会長の強烈なエネルギーに押され気味となる。
その会長が何度も口にした単語は、「優しさの社風」。
知恵のアウトプットが個々の成長を生み、その提案は無駄にせず活かす。
弱者を助ける優しさではなく、弱者を強者にする優しさだと感じました。

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