市場戦略論

今週から市場戦略論の集中講義を受講しています。M&A戦略、グローバル戦略など、普段接することの少ない領域なので、新鮮な気持ちで学んでいます。今回、特に興味深かったのは、グローバル戦略。

アフリカ大陸ケニアにおけるホンダのシェアゼロからのバイク市場参入戦略。パンを食べる習慣のない、インドネシアにおける、双日と敷島パンの日本品質パン市場創造戦略。親日国家であるミャンマーで、電気の通っていない地域に電化製品を根づかせるパナソニックの地道な活動などなど。各企業が死にもの狂いで、市場開拓に取り組んでいる様子を見た時、この姿勢を、私も見習わなければならないと感じました。

今回の講義で提供された情報で海外戦略の成否に関するものをシェアします。
<図1>

出所)野村総合研究所現地企業アンケート(2013)より筆者作成(N=76、複数回答あり)

<図2>

出所)野村総合研究所現地企業アンケート(2013)より筆者作成(N=117、複数回答あり)

図1は海外戦略に失敗した理由。失敗の要因上位2つは、①販路を十分に開拓できなかった②現地ニーズに合わせた商品・サービスを提供できなかった。この2つのこの理由から先の現象は、売上不足が考えられます。
図2は海外戦略に成功した理由。成功要因の上位2つは、①優秀な現地人材を登用できた②日本からの出向人材がよく機能した。この2つに共通しているのは『人』。

私はこの情報から、非常に単純ですが、次の3点を再認識しました。
  1、事業の成否は、資金が続くか否かで決まる
  2、事業の成否は、売上が立つか否かで決まる
  3、事業の成否は、人で決まる
すなわち、資金が続けば事業は存続できる。逆に資金が続かなくなるから事業が停止・破たんする。資金の源泉は売上。その売上は、適切な商品・サービスの提供によってもたらされる。適切な商品・サービスの提供はその開発も含め、人が行う。よって事業の成否は人で決まる。ということです。経営戦略論の講義から「人を大切にする経営」の重要性を再確認した今週でした。

今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆

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