この人の前では言い訳はできない

10歳で右目は竹とんぼが当たって失明。19歳で両腕は3300ボルトの電気工事で失う。
従って、お手洗いは一人でできないし、顔を洗えない。
この人の前では出来ないと言えない。

1月16日に発売された法政大学大学院、坂本光司教授著の【日本でいちばん大切にしたい会社5】の最初に紹介された「北海道光生舎」さん。ホームクリーニングやホテルのリネンサプライを主とした北海道を代表する企業だ。
一昨年の真夏の訪問以来、28年2月18日に二度目の訪問。今回は真冬の北海道赤平市。札幌から1時間、特急列車に乗り滝川で降り、1時間か2時間に1本しかない車両1台のローカル列車に乗り、2つ目の駅、駅からはタクシーで数分。

ぜひ坂本教授の本を読んで欲しい。
創業者で2007年に亡くなられた高江常夫名誉理事長の85歳の元気な奥様とご子息の高江智和理(ちおり)理事長と90分の面談と60分の工場内の視察を通して、改めて坂本教授の聞き出し力、文章力の素晴らしさを認識する。

高江名誉理事長、口に筆を咥えて文字を書く、新聞記者として締め切り時刻を考えて、何を書くか考えて筆を走らせた。
速かったそうだ。食事もお皿に口を当てて奥様の倍の早さで食べたそうだ。
73歳で倒れるまで、文章は書き続けたようだ。

結婚式は、赤平市の市長と助役の発起人で段取りされたと言う。

昔は炭坑の町でにぎわった。炭坑で負傷した身体障がい者が働く場がないのも拍車をかけたらしい。

知的障がい者を持つ両親が北海道中の施設を回った結果、同舎が一番良いと思い息子を預けた。半年後に身体もしまり精悍になり目がキラキラして帰省する姿に親が驚いたと58Pにある。

社員数 648名、障がい者の社員813名、「年老いて働けなくなっても。なお一生面倒を見る」と公約しているのでそれに沿った設備投資をしている素晴らしい会社だ。

社内報等は札幌市の「アイワード」さんで創っている。アイワードさんへは清掃等を光生舎(社)グループで行っている。
今回の北海道視察でアイワードも人に優しい会社であることが分かった。
人に優しい会社同志が取引をしあう世の中に向かっている感じがした。
浜松市の「沢根スプリング」の沢根社長も同行されたが、その仲間だ。

2014年に札幌市西区にオープンした「光生舎フロンティア」には日本初のスチームボイラーのいらないクリーニング工場が開設された。オランダやドイツから輸入した最新設備だ。“最新のものを”創業者の精悍でやり通す血が脈々と流れていると感じた。

もうじき修士3年の知野(ちの)進一郎です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です