母の日に寄せて


いつもありがとうございます。母の日のきょう、2人の母に、感謝の気持ちを伝えられることに幸せを感じています。まずは義理の両親のおかげで旦那さまとの今があります。旦那さまを産み、育ててくれた母に感謝しています。お母さん、ありがとうございます。

そして、実家の両親のおかげで、こうして妻となり母となった今でも、心置きなくすぐに娘にかえることができます。娘に戻るひとときは何より安心感に包まれ、幸せそのものです。今年こそ母が上京して、家族団らんできたらいいなあと心待ちにしています。

さて、坂本ゼミの中で、「父」は紛れもなく、坂本先生です。強く、温かく、頼りがいがあり、常に前を行く堂々とした師の姿は、理想の父そのものです。

一方で、坂本ゼミの「母」は誰だろう、と思ったとき、昨年の学会大阪支部創立記念講演や今年3月の大賞授賞式で心に響くお話をしてくださった、ニチイ創業者で大谷派浄信寺副住職の西端春枝(にしばた・はるえ)さんの顔がスーッと思い浮かびました。

愛を知らずに天涯孤独なまま結核を患い、17歳という若さで獄中で逝った宇一少年の話を涙ながらに語り、わが子なら、わが子なら、という思いを会場にいる全員に伝えてくださいました。シーンと静まり返った会場ですすり泣きの声、感動に包まれました。

西端さんの講話は1度目も2度目もズシンと心に響くものでした。西端さんこそ、坂本ゼミにとって母のような存在の方だなーと思います。大正11年生まれの西端さんは93歳。まるで観音菩薩のように温かさに満ちて、人をしっかりと見抜く眼力で、言葉に真実がある方です。

この連休後半には取り寄せた西端さんの著書を読みたいと思っています。

皆さんもどうか健やかにお過ごしください。
感謝を込めて。(福満景子)

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