「日本 呪縛の構図」 ターガート マーフィー著

法政大大学院 坂本光司ゼミ 修士2年 根本幸治

中小企業論の授業の中で坂本先生が言いました。
「外国の方が日本の大企業はもうダメだと言ったのには驚いた」
大企業がダメな理由、この本が説明してくれる。

「日本 呪縛の構図」  R. ターガート マーフィー著書

ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得した元投資銀行家であり、
平家物語に堪能し、京浜東北線の満員電車に辟易するマーフィー教授。
日本在住が長いとはいえ、日本人以上に日本人の日常や生活に詳しく面白い。

日本人の性格や心理を見事に分析し、
過去から現在までの政治史、経済史を多面的に解き明かす。
自説の机上論ではないので読みやすい。

彼が日本人に向けた大切なメッセージは下巻の最終章にさらっとある。

米国に頼るな。米国は日本を守らない。軍事官僚に支配された米国は崩壊する。
日本はアジアを守ることを世界に宣言し、憲法9条を破棄せよ。
既得権益、官僚支配、政治への無関心、寄らば大樹の陰をやめよ。 自立せよ。

日本がモデルにすべき政治家はフランスのド・ゴール大統領(軍人)。
安倍は旧いタイプ。 (敢えて言えば田中角栄が良いか)
著者自身、事なかれ主義の呪縛からの解放が無理なのを知っている。

彼の主張結論は根本も一緒。
ゆでがえる日本に明治維新や敗戦のようなショック療法が生じるように思う。
弱者は強者に変わらねばならない。独立自尊。野生的サムライへ。

私に読むようにこの本を手渡してくれたのは、
アフラック・ジャパン 創業者 大竹美喜先生。
経営者の間で評判とのこと。

坂本先生からの推薦本は孫崎享 著書
「戦後史の正体」
「日米開戦の正体」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「「日本 呪縛の構図」 ターガート マーフィー著」への1件のフィードバック