浜野製作所さん

お客様・スタッフ・地域に感謝・還元し、

経営理念、クレド等によくあると思う。

この会社の理念ほどその3つの想いが重いものはないだろう。

地域への恩返し
忘れもしない、2000年6月30日、隣の家からのもらい火で工場が全焼になり呆然とした。
工場の隣の奥さんが塩おむすび二つとダイコンの味噌汁を持ってきてくれた。
奥さんも10年前に火事に遭い頑張り過ぎたご主人を亡くした。その奥さんが工場跡地を貸してくれた。

お客様への恩返し
全焼時は4社しかなく、3社は社員がいるかどうかの小さい所、1社はまあまあの規模だった。
その課長が火事見舞いに訪れた。3か月後にその課長にお礼に行ったが、声が小さくよそよそしかった。
その部下の3名の社員が場所を変えて教えてくれた。部長、課長に「同情では仕事は出来ない。いつから引き上げるんだ。今後も仕事を出し続けるなら根拠を言え!」
考えた課長、根拠はなかった。「あいつの元気さにかけましょう」
全焼の直前、そのお客さんが発注を忘れた金型を注文してきた。金型はあったが全焼で持ち出した金型を磨いたり他の工場を借りて、約束の朝7時に納品したことも大きかった。

スタッフへの恩返し
当時1人しかいなかった5歳年下のスタッフの金岡、全焼し放水で濡れ錆び付いた金型のサビ落としをした。金岡には給与は払えなかった。ポストには支払いの督促状が、ヤクザも取り立てにきた。
夜遅く工場にきたら電気が点いていた。「金岡、消さずに帰ったのか!」 ドアを開けるとサビ落としを続けている金岡がいた。
給与を払えない金岡、「給与が欲しいのではありません。社長と一緒に仕事をしたいのでいるのです」

朗報がもたらされた。全焼の原因は隣の家の解体工事のガスバーナーの引火。上場している住宅会社から6千万円を払うと連絡があった。
6千万円は安いと思ったが翌年の1月16日に振り込むとのことだった。前日の15日、仕出しの弁当を食べていたらお昼のNHKニュースで、その住宅会社の倒産の報道。

1年間返済据え置きの融資等で何とか資金繰りを乗り切った。
中古で1万円でしか買えなかった「けとばし(フットレス)」を2台購入し活躍した。

1968年、父が創業した。月末になると資金繰りで父母の喧嘩が絶えなかった。継ぐ気はまったくなく就職活動もした。
ある時、父が「この仕事に誇りをもっている」と目を輝かせながら言った。継ぐ決意をした。

21年前の阪神淡路大震災で、すべての社員に逃げられた神戸の会社がある。
三重県多気町の「万協製薬」の松浦信男社長。
「カンブリア宮殿」に出演し先日は「夢職人」にも登場した。

お父さんの創業の想い、先日の「カンブリア宮殿」に登場した「石坂産業」の石坂典子社長もお父さんの創業への想いを聞いて継ぐと決断した。

「浜野製作所」、「万協製薬」、「石坂産業」、すべて2代目社長。63歳の私は宇宙・自然、神、仏が世のため人のために希望を与える運命を与えたと思う。マスコミに取り上げられることも多い3社でもある。

浜野製作所の今、
社員数が37名、ベンチャー企業や大学の研究室が「ガレージスミダ」に開発拠点を置く。
平均年齢29.8歳、インターンシップの4名も浜野社長の話を一緒に聞いた。
女性社員・スタッフも含め楽しく仕事をしている。
安部総理も訪れた。

「浜野製作所」は「ガイアの夜明け」、「夢職人」等のマスコミに取り上げられたり、法政大学大学院坂本光司ゼミで支援している「オリィ研究所のOrihime」等で知っていた。現場に来て、浜野社長の話を聴き、会社内を見ると実感が湧いてくる。坂本教授も7500社以上、視察をし現在進行中、徹底した現場主義だ。

安倍総理の動きは速い、大阪市の「天彦産業」等を視察し、外交も岸田外相と共に現地に飛び活動している。
現場主義は最高の学問であると同時に外国人を含め人の心を動かす。

浜野製作所の今、
金岡は常務になっている。
1台1万円で2台のけとばしも活躍している。
部長が「同情では仕事ができない」と言った会社は他の会社の傘下になった。

浜野製作所訪問の機会をつくっていただいたのは、メチャクチャ苦労し、坂本教授も応援している「Yサポート」の山元証社長。
山元社長の現場主義はものづくり企業の社長、社員・スタッフの心と技術を支えている。

「カンブリア宮殿」、「ガイアの夜明け」、「夢職人」の番組を制作している、日本経済新聞社、テレビ東京、BSジャパン、中小企業基盤整備機構の皆様にも感謝したい。

他の放送局、出版社、業界紙・誌等の人に優しい企業を支える皆様にも感謝したい。

坂本教授、7500社の10%が人に優しい会社だと言う。
仮に100万社と企業を見ても10万社は人に優しい企業がある。

それを見つけるのは、マスコミの使命だし、我々社会人大学院生の社長の使命でもあり、これを読まれている読者の使命と思う。
地方銀行員、信用金庫の職員の方々にも使命がありそうだ。地域の中小企業を支援する役割があるからだ。

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