元気エネルギー供給企業~株式会社アポロガス

 東日本大震災から約3ヶ月、県外に流出する企業もあり先行き不透明な環境下、2011年7月1日、アポロガス篠木社長は福島民報新聞に全面広告を打ちます。
 「40年前の恩返し」、キャッチコピーは「私たちは福島の皆様に元気エネルギーを供給し続けることを宣言します! 」。地域の皆さんに安心と元気を与えるものでした。

 社長の父がアポロガスを創業した当時は資金難でした。すると、民報新聞社のある記者が、出世払いでいいからと、求人広告や宣伝広告を何回も打ってくれました。いつか恩返しをしなきゃいけない、と父は息子の篠木社長に語り教えました。
 一方、篠木社長も、大学時代にアメリカに留学し、発熱や孤独感で心身が弱ったときがありました。たまたま飛行機で隣りだった教会の牧師さんが、そんな篠木社長を家に招き元気づけてくれました。ずっと恩を感じてきました。
 篠木社長は、過去にアメリカで牧師に救われたこと、父が記者に助けられたことへの恩返しの想いと、震災後の地域の人を若者たちを失意の中にとどめてはおけない、元気にしてあげたいとの想いが交わり、心の奥底から湧き上がって形になったのが全面広告なんだと思います。

                    

 地域の若者を育てることが、地域への恩返し、と社長は言って、さまざまなプロジェクトを実行されています。

 福島県には、いわき市にマルトさん、郡山市に柏屋さん、福島市にクラロンさん、こんのさんと思いやりある素晴らしい中小企業が多くあります。同県人としてご縁に心から感謝です。M2 本田 佳世子

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