リーダーづくりが「いい会社」づくり

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●お急ぎください!11/14(月)締切●
第7回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の募集のご案内
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第7回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の応募締切は来週月曜日11月14日まででございます。
応募をご検討されている方はお急ぎください。応募書類のダウンロードおよびエントリーは下記URLより
お願いいたします。

http://goo.gl/fP9TCR

表彰式は来年3月21日(火)に開催予定でございます。
会場は、第6回と同様、法政大学市ヶ谷キャンパス・さったホールでございます。
あらかじめご予定をいただけますと幸いです。

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リーダーづくりが「いい会社」づくり
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                人を大切にする経営学会 副会長 西浦 道明
                  株式会社アタックス 代表取締役社長

過日、元東レ経営研究所社長、佐々木常夫氏に弊社までお越しいただき、貴重なお話をお伺いする機会がありました。
2時間近くの熱弁の中身は、「これからの時代の経営とリーダーシップ」というものでしたが、大いに共鳴共感するところがあり、早速、「リーダーという生き方」という本を買って読ませていただいた次第です。
下記はその冒頭部分ですが、大変インパクトがあるため、引用させていただきます。

「・・・後輩の女性が涙を流しながら仕事をしていた。・・・その日、彼女は学生時代からの友人と、京都の風物詩である大文字焼きを見にいくはずだったのだという。
半年前から計画していたもので、鴨川沿いの桟敷も予約するなど万全の準備をしていた。・・・連日のように残業が続いていた。そんななか、
彼女は不満を口にすることもなく、毎日、一生懸命に働いていた。」

「『○月○日は、友人と大文字焼きを見にいく予定なので残業はできない』ということを3か月前には伝えていた。
1か月前、1週間前にも同じことを伝える念の入れようだった。
ところが、当日になって所属長は・・・残業して欲しいと言い出したのだ。・・・そして、翌朝の会議の重要性をとうとうと説いた
・・・その資料は翌月の会議に提出してもよい性格のものだった。にもかかわらず、彼は、部下が楽しみにしていたプライベートの時間を奪ったのだ。」

以上は、よく見かける感性の悪い上司と可哀そうな部下との一場面です。この上司は、一見、会社の業務に熱心そうに見えますが、部下の都合を考えることなく業務命令してしまった結果、部下との信頼関係を完全に壊してしまい
ました。
しかも悪いことに、この上司には、信頼関係を壊している自覚がまったくないため、これ以降も同じことを繰り返し、社内に次々と不幸な人々をつくってしまうことでしょう。

数多くの「人を大切にする経営」の実践に成功している企業を視察させていただきましたが、そうした企業では、例外なく「社内の信頼関係づくり」をとても大切にしておられるというのが私の印象です。
何でも言える組織風土、部下の人生や日々の生活に大いに関心のある上司、上司と部下との間の闊達なコミュニケーション等々。
こうした、決してKPIに表れない、定性的な組織風土づくりに熱心な企業が、真に「人を大切にする経営」を実践しておられるのではないかと思います。

こうした会社では、社員が、強い責任意識を持って主体的に考え、日々確実に成果を生み出してくれています。しかし、社員たちの行動の裏側には、社員と会社との信頼関係が必要不可欠なはずです。
先の所属長は、自分が何をしているのかにまったく気づくことがないまま、部下との信頼関係を壊してしまいましたが、同時に、その部下と会社との信頼関係まで壊してしまったのです。
折角経営者が、強い思いから立派な経営理念を打ち立て、必死に努力しても、中間管理職がこんな有様では、とても「いい会社」になれるはずがありません。

経営者は、「リーダーとはいかにあるべきか」を深く考え、自社の管理職の育成に渾身の力を込めなければならないことを肝に銘ずる必要があると思います。

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