日本風土記・蕎麦

野口具秋です。

澄み切った秋の日差しのなか、ヒグマのようなごつい
松山英樹が豪快なショットを放つ。
世界ランク7位の白球は、雪を冠った富士に飛んでいきます。
6・7番はハラハラしたが、終わってみれば一人旅。

木々が色づき紅葉が進んでいます。自然豊かな富士山周辺、
路傍に風に揺れる赤、ピンク、紫などのコスモスが
可憐に咲いていました。
つるべ落としの晩秋の夕暮、富士から遠い家路を急いだものです。

富士3合目、初夏の頃、上司が白い花咲き乱れる畑を指さし
「何の花か分かるか」と聞いてきます。
都会育ちには、それが蕎麦の花と初めて知りました。
白くて可憐な花はドサ回りとともに忘れない花となりました。
北海道が国産の4割を生産しています。
山形のそば街道、長野・戸隠神社門前の更科、
新潟のへぎそばは1度だけでやめました。
岩手のわんこそばは大枚を叩いて挑戦したが一杯でヘキエキ、
それでも65椀。友は100椀以上食わされた。
2度と話題に上らなくなった。

福島の蕎麦は今でも思い出すたびに食べたくなります。
色黒で腰のあり、歯ごたえのあるぶっとい田舎蕎麦。
郡山IC傍の箱蕎麦、辛み大根が風味を際立てます。
磐梯熱海IC入口、3月雪の日、マイタケの天ぷらがなぜか付く。
春の訪れの心意気と今でも信じています。
磐梯熱海駅舎近く、大盛りを分け合ったせいろ、
親しかった前任者との生前最後の食事となりました。
雪降る4月初め。半年後彼は早すぎる死を迎えました。
もう1度行きたい店です。

ラーメンのまち、喜多方から車で小1時間、
山間の集落・山都。冬は雪に閉ざされ孤立します。
13軒の民家が自慢のそばを打つ。水そばが有名なのです。
汁が真水なのです。
3,500円のコースを頼むと、手作りこんにゃく、刺身、
岩魚、地取れキノコ、山菜の煮つけ、
天ぷらなどとともに水そば。通は呻るそうです。
自慢の手打ち蕎麦は家ごとに異なり、お代わり自由です。
いく度、満腹でもう一杯は難しい。深々と冷える座敷、
地酒を酌み交わし静かにそば談義です。
今週は新そばしかないしょう!

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