あの「能作」さんが19日(木)23時からBSジャパンの「夢職人」に登場

我が業界は衰退産業。
なに、馬鹿野郎だろう。

物創り職人魂がアチコチで花開いている。

あの「能作」さんが19日(木)23時からBSジャパンの「夢職人」に登場

母親は息子に「勉強しないと、こんな仕事になるんだよ」と言ったのだ。
確か、日本シリーズで巨人に3連勝をして「弱い巨人」。
巨人魂に火をつけて4連敗をされたことを思い出す。

今や全国のデパートに海外に、非価格で飛ぶように売れる。
今年、自社だけでなく地域の貢献のための館を創られる。
昨年、藍綬褒章を受章したが若い。

金属は硬いもの、という常識を覆して伝統産業に新風を吹き込んだ会社がある。
富山県高岡市の鋳物メーカー「能作」だ。高岡市は400年前から始まった鋳物が盛んなところ。
鋳物とは、溶かした金属を型に流し込み、冷やして目的の形状にする技術だ。

能作は1916年に創業、高岡銅器のメーカーとして仏具や花器、茶道具をつくっていた。
ところが、時代とともに仏具の需要は減り経営は危機を迎える。
あるとき、工場見学に来た親子の言葉にショックを受ける。
母親は息子に「勉強しないと、こんな仕事になるんだよ」と言ったのだ。

「なんとか職人の地位を高くしたい」。
能作克治社長は工場ブランドの立ち上げを決意した。
そのため、これまで作っていなかった分野の製品に注目する。
それは食器だった。銅は緑青が出るため食器には適さない。
抗菌作用のある錫で、とくに他社が手がけていなかった錫100%の食器を作ろうと思い立つ。

しかし、誤算があった。錫100%の鋳物は非常に柔らかく、器が簡単に曲がってしまうのだ。
実は、この失敗が成功の種だった。曲げて使う食器の開発につながったのだ。客の好きな形で使える食器KAGO(カゴ)シリーズは大ヒットする。

次に錫の抗菌性を利用した医療器具の開発にも取り組んだ。
脳神経外科手術に使う開創器や腫瘍を摘出するへら、関節の装具には、錫の柔らかさが必要だったのだ。
この柔らかい素材を活かしてインテリア、テーブルウェア、雑貨、照明器具なども作り始めた。

「衰退産業でも、発想を変えれば逆転のヒントはある。そのためには、伝統産業といえども新しいことにチャレンジしなければならない」と能作社長は言う。
最近、職人志望の若者も増え始めた。絶えず、新しい分野で新製品を出す同社の職人の地位が高くなった証である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です