長時間労働、別の角度から考える

長時間労働、別の角度から考える。

仕事、勉強、研究等には作業的業務と創造的業務がある。

1.製造業等の現場。
作業的業務は、単純作業の繰り返しである。
必要時間がないと遂げられないもの。
製造業の現場がこれにあたる。
単純と言っても時間内は集中力が必要だ。
工夫によって時間を短縮できる。

QCサークル等が改善時間を創る。
100名を超す障がい者がイキイキと働く北九州市のサンアクアTOTO、
毎日、どこかで改善が行われ、社員で共有している。
親会社のTOTO自体が数千人の社員がいるが、結婚・出産等の退職を除き退職者が0だと言う。

QCサークル、個人個人が出すアイデアとチームワークで出すアイデアが創造的業務となる。
創造的業務は時間があればアイデアが出るものではない。

年間休日が最高の未来工業では、チームワークによって想像業務の中からアイデアが生まれ、工夫から時間短縮ができる。

2.私の新聞配達の経験から
配達は作業的業務だ。毎日の繰り返しなので配達先を身体で覚えるようになる。
集中して行えば早く終わるし、ダラタラやると遅く終わる。
中学の時に年賀状の配達のアルバイトをやった。
私は早く終わった。が、郵便局員からクレームが出た。速すぎる、もっと遅く配達して来いと。
今は民営化されているが体質は変わっていないだろう。

3.新聞の折り込みチラシ、今は機械化されているが、40年前は手で、数十種類以上ある折り込みチラシを前夜、夕刊の配達後にセットする。
目標終了予定時刻を設定して取り組むと集中力が生まれてくることを知った。
40年以上も前のこと。
新聞配達も目標終了時刻を設定したので、浪人1年を含めて大学生4年間、合わせて5年間、毎日の積み重ねは大きかった。
朝刊の配達は中一から高卒まで行った。

4.前職TKCさんでTKC未入会会計事務所(税理士)にTKCへ入会していただく部署での体験から。
自分も含めて6名程度のチームの責任者になった。
それまでは全員、朝から晩まで会計事務所を回っていたが成果は余りでなかった。
私が責任者になって他の社員に1週間の内勤を指示したが、毎日、回る習慣はなかなか直らなかった。
次週、強制的に内勤をするように指示をした。
5年間のTKC入会者の傾向や競合他社比較を行った。
今と状況が違うが、入会者は戦後生まれがほとんどなので、戦前生まれはカットした。
税理士の対象は3割しか残らなかったが、この層だけにした。

週に1日は全員が内勤、もう1日は個人個人で内勤をするように指示をした。
考える時間、創造的業務の時間を創っていた。
3回してTKCへ入会しない場合は対象からカットした。
本部へ報告する訪問件数がかなり少なくなったが実績は上がった。
今だから言うが、本部は訪問件数を増やせばもっと入会者数が増えると。
訪問件数は増やさなかった。本部への報告は水増しを社員に指示をした。
35年から25年前だが、この時期に創造的業務を考える時間、作業的業務を作業時間として、
どの割合が最大効果が出るか、TKC中部会報に執筆している。
8人の師匠を仰いでいるが、九州博多のランチェスター経営の竹田陽一先生の講演か本が参考になった。

5.一段落した大学院の修士論文。
論文の作業的業務は論文では参考文献を執筆する時と論文に用いる先行研究、書籍、ネット情報を読むことが作業的業務になる。
後は自分の体験、授業、ゼミ、人に優しい企業への視察、DVD、CD、テレビの視聴・録画等から創造的な論文を執筆することができる。

アイデアはなかなか出ない時は遊んだり、愛犬シシィとの散歩、シシィと一口サイズのバームクーヘンの闘い等の時にふっとアイデアが出る。
アイデアが出たら集中して創造的業務である論文の執筆に入れる。
私の年末の論文と比べようがない論文が2週間後に出来た。

続く。

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