売り手市場だが、中小企業のプラスになれば幸いだ。

愛媛新聞に興味深い記事が紹介された。

会社説明会が開始された。売り手市場だが、中小企業のプラスになれば幸いだ。

アンケート基に点数化
「良い会社」診断システムを松大・東渕ゼミが開発
2017年2月25日(土)(愛媛新聞)

社員を大切にし、ともに成長していける「良い会社」を診断するシステムを、松山大経営学部の東渕則之教授ゼミがこのほど開発した。

経営者や従業員に実施する計35問のアンケートを経営理念やビジネスモデルなど13項目で評価し、100点満点で企業を点数化する仕組み。会社の長所や短所を把握することにも活用できるという。

 就職活動を控えた同ゼミの3年生19人が、企業を見極める力を養おうとシステム開発に挑戦した。良い会社をつくる原動力やメカニズムを体系化した東渕教授の「成長ドライバ理論」に基づき、アンケートを作成。

売上高や利益ではなく、仕事と人との関係性に焦点を当てている。社員の育成環境や実行力ある業務システム、労使の信頼関係などを幅広く評価する内容で「こうした評価の仕組みを学生が作成したのは日本初ではないか」(東渕教授)という。

 県内企業3社の協力を得て、システムの運用テストも実施。ホテルのアメニティーを製造販売する山陽物産(松前町)では、社長をはじめ全社員28人がアンケートに回答した。仕事を効率的に動かすシステムが弱いものの、経営理念が社員全体に伝わっていることなどがポイントとなり、「良い会社」にあたる76・8点の診断結果になった。

 武内英治社長は「会社の実情が結果に表れていて、感じていた課題も裏付けられた。今年からはマーケティングも勉強していく」とシステムを評価。

担当した藤堂夏奈子さん(21)も「考えられる課題の改善に既に取り組んでいるなど、会社の取り組みが高い点数と一致していた」と手応えを感じていた。

 同ゼミは25日午後2時から、松山大で報告会を開き、県内企業の人事担当者らに診断システムを紹介する予定。今後の活用方法について、東渕教授は「知名度は低いが良い企業を紹介する『就職赤本』などを作りたい」と話している。

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