「70%の応募学生から足切りをされる福島市の会社」

3月21日に法政大学で開催された第7回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業の「アポロガス」さんが1時間2分のラジオ番組を作成した。
「経営の目的は関連する全ての人々の幸せを実現すること」を理解している人には大変参考になると思う。
私のスマホでは32分しか保存できなかった。PCでの再生が良いと思う。

後半に法政大学大学院の坂本 光司教授が二度登場する。
大賞の授賞式でチャッカリ4名の新卒入社式も開催した篠木社長。
4名共に福島県生まれで県外の大学から故郷に戻った4名。
入社前にすでに累計で30日間の研修を受講している。
アインシュタインの言葉も同感だ。
連休は自宅で原稿書きの坂本教授も聴かれるだろう。

バブル時に採用した学生はもろさを持っていた。
会社を甘く見ていた。
今のアポロガスにはそれがない。

ラジオは、
https://primedrive.jp/access?key=a76NXkrl_BTZcJGaHe3PsQ

このこともラジオで聴ける。
2011年7月1日の福島民報の15面に全面広告が掲載された。
当時の社長に内緒で掲載された福島民報の社長の奥さんは、主人の40年前の記者時代の夜討ち朝駆けのメチャクチャを思い出した。
とんでもない旦那と思っていたが、感動し額縁のなかへ。

「40年前の恩返し」
前略
熱い心の駆け出し新聞記者のあなたは、言いました。
「設立当初は、お金が掛かる。必要であれば求人の告知とか営業やイベントの告知とか新聞記事として、私がどんどに書いて応援する!
今は、広告にお金を使わないで大丈夫。ず~っと先に、会社が大きくなって余裕ができたら、新聞に大きく全面広告でも出してもらえばいいから。」
あなたは、もう忘れているかもしれませんが、笑いながらあなたとアポロガスの初代社長は、四十年前に約束しました。
まだまだ、簡単に全面広告を打てるような会社でもなく、また東日本大震災の影響で余裕があるわけもありませんが、四十年の節目の今日、あの約束を果たさせていただきます。

あの時、飯坂支局の熱い支局長だった福島民報社のW社長、ありがとうございました。
四十年かかりましたが、やっと恩返しができます。
四十年が過ぎアポロガスも代替わりし、設立当初からいる人間は常勤としては一人もいなくなりました。
後略

これは当時、幼かった2代目社長が創業者のお父さんから教えていただいのを覚えていて40年目に約束を果たしたものだ。
2011年3月11日の東日本大震災から3か月足らずの大変な時の会社創立の日から40年後の7月1日の全面広告だ。
社員に会社に残るか避難等をするか選択を委ねた。原発の問題があり外国人は母国に戻った時期だ。すべての社員が社長に命を預けた。

受賞理由は坂本審査委員長がラジオから述べる。
審査委員会特別賞
企業名:株式会社アポロガス
所在地:福島県福島市飯坂町八景6-17
業種 :LPガス販売・メンテナンス、給湯器・灯油・重油の販売、介護用品のレンタル・販売
、太陽光発電システム、各種リフォーム増改築・新築事業、水まわり事業
社員数:38
設立 :1971年
受賞理由:
1)原発事故後、住民が一人でも残っている限り、地域のインフラを守るために、事業継続を続ける姿勢で経営している。
2)社員を主役に自分達で考えて実践する人財教育を行っている。
3)難病の子供たちに対する慰問、養護学校へのサンタ訪問等、社会的弱者に対する社会貢献のレベルが高い。
4)40年前に自社の記事を書いてくれた地方新聞に「40年ぶりの恩返し」として全面広告を掲載するなど、恩義を忘れない。

なぜ、アポロかも紹介されている。

福島県からは、第5回の「日本で大切にする会社大賞」で、「マルト」さん、「クラロン」さん、「こんの」さんの3社が同時に受賞している。

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