エスノグラフィのビジネス応用

今年度より修士4年になりました。学位取得に必要な単位は既に修めていますが、今期も興味ある科目を履修しています。今期の選択科目は「エスノグラフィのビジネス応用」です。

エスノグラフィは、従来、文化人類学や社会学、心理学の研究手法の1つとして活用されています。本来、対象となる部族や民族の「文化」における特徴や日常的な行動様式を詳細に記述する方法として発達してきました。

今日では、学問領域における民族の文化理解に留まらず、エスノグラフィをビジネスシーンに採用し、生活者の一層の理解に役立てようとする取り組みが活発となっています。エスノグラフィ調査では人の行動を詳細に観察することで問題やニーズの発見に努めます。そしてそこから得られた情報は人間中心の製品開発に活かす事ができます。

エスノグラフィを使用した文献として、1944年、米国戦時情報局から、日本人を理解するための日本研究を委託され著された「菊と刀」。働く人たちが関わりあって協働し、創造性を発揮する職場は、どのようにしたらつくることができるのか、ネッツトヨタ南国の観察調査から研究された「走らないトヨタ」などがあります。

今週、エスノグラフィの観察調査のため東北の都市にある関与先企業(小売業)を訪問しました。リサーチクエスチョンは、「当該小売店において、来場者の55%は何故購買に至らないのか」。この逆で「当該小売店において、どうしたら来場者は購買するのか」です。

往復8時間かけて、3時間の観察調査を行いましたが、手ごたえを感じています。調査観察の副産物として、働く人の「熱心さ」や「一所懸命さ」が重要なこと。経営者や上司の重要な仕事は、その環境構築の行うことを改めて認識できたことも収穫の一つでした。

今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です