乃が美
野口具秋です。
1か月以上待たされ、ようやく「生食パン」が
大阪上本町「乃が美」から届いた。
卵を使わず、最高級カナダ産100%の小麦を使用するそうだ。
軽くトーストしても、しっとりとした口触り。
ほんのり甘めで、カステラの如く柔らかい。
塩分強めのハード系パンが、我が家ではお好み。初体験、
それも、遙か大阪よりの「生」食パン。
ありがたく、ワイフ2人とパン談義だ。
丁寧に仕事している思いが伝わってくる味、
食べ飽きしない優しさが印象的だ。
綺麗な色合いでジューシさ一杯。口中に上品な甘さが広がる。
ワイフ殿はお皿にこぼれた果汁もすすっている。
後継者不足で生産量が落ち、価格が高騰している「夕張メロン」だ。
この季節、北の大地からのビッグな味覚が来た。
「白桃」がテーブルを飾る。
今年の出来は余り良くないのか。小ぶりで甘味も例年に比べ良くない気がする。
それでも箱で届いた。品悪くガバガバ食らいつく。
亀戸の船橋屋に1年振りに出かけた。
今年も「かき氷」のハイシーズンに入り、本店でのレクチャーは無い。
亀戸駅構内の売店で「くず餅」を早速購入する。
執行役員の佐藤さんは元気一杯。
本店をサロン化し、顧客だった著名な文豪・吉川英治、永井荷風の
孫との文芸対談が始まっているようだ。参加を懇願する。
船橋屋200年の資料探しに余念のない佐藤さんは古文書の詰まった奥座敷で、
今は亡きおばあちゃんに、既に4回出会ったとか。
本当に心からここが好きなのだ。
言っておかなければならない。
我が家は季節の旬の高級果物や高価な食材を偉そうに買う程
グルメでも贅沢でもない。全てお贈り頂いたものだ。
食パンは僕が大好物だと言うので、末の息子が静岡から
幻の夕張メロンはワイフの北海道に住む同僚のお裾分け。
白桃は母親が季節になると岸和田から送ってくれる心尽くしなのである。
一枚一枚、一切れずつ、そして一口ごとに贈ってくれた方を
思い出しながら、美味しく頂くのである。
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