元・暴走族の親分、東京都八王子の「エイト」の「白柳雅文」社長

先週22日の法政大学大学院 坂本 光司ゼミで元・暴走族の親分、東京都八王子の「エイト」の「白柳雅文」社長からの年度方針書が紹介された。
障がい者雇用を明文化された。
白柳社長に聞くと、暴走族には期限切れで、まともな道をという掟があったそうだ。
本も出ている。

鹿児島で暴力団の親分で子分共々まともな人生を送った故「橋口 勇信」さんを紹介したい。

橋口勇信という方の人生。 九州で力を誇った暴力団橋口組の組長で、その後、見事な更生を果たした方。
組長だった頃は、数々の悪事をはたらき、刑務所の入出所を繰り返し、気がつけば前科13犯。
ある時、刑務所で教誨師の吉本伊信という方と出会ったことで、人生に転機が訪れる。 (吉本伊信も、ある意味究極まで人間性を高めた方です。 興味のある方は『内観法』で調べてみてください)

数ヶ月間に渡って、『内観法』によって徹底的に自分を見つめた結果、橋口さんは180°違う人生を選択します。
全ての汚れたカネを断ち切り、各家々に醤油を一本ずつ頭を下げて売るところから、人生を再スタートさせます。
当然、多くの方に恨まれているわけで、更生の途中、血まみれになるまで殴られたりもしますが、全く怒らないどころか、その後橋口さんを殴った方の奥さんが不慮の事故で亡くなった後、お見舞いにまで行きます。
もちろん、自分の手下だった組員にも説得と協力を惜しみなく続け、組員全員を更生させることにも成功しています。

結局、その後どうなったか。。。
なんと醤油を一本一本売っていた会社は、鹿児島県で納税額ランキングトップの商社にまで成長。
大社長となった橋口さんのコメントは、次のようなもの。

『更生を誓って刑務所を出た時が一番幸せだった。 その場で刺されることも撃たれることも、全く怖くなかった。
どうぞ、自分を刺してください、という気持ちだった。 自分の貯めたお金は、自分を救ってくれた『内観法』の普及のためだったら幾ら使っても惜しくない』

一大企業になるまで。。。というか、まともに食っていけるまで、数年の時間を要している。
圧倒的な強さや忍耐力、そして優しさを兼ね備えた状態で出所しても、実際に人生が好転し始めるまでは、殴られ、殺されかけ、食うや食わずの長い困難な時期を過ごしている。
もっとも、本人はそれを苦しいと感じなかったと言っているところが、さらに凄いんだけど。

優しさや、他人の幸福を願う気持ちを強力に出力しても、これまでのマイナスの出力が大きければ、幸せな現象が訪れるまでには、やっぱり時間がかかるんだよね。
それでも諦めずに、前向きに生活を続けられれば、やっぱりイメージした通りの幸せが待ち受けてる。
殺った殺られたの世界から抜けて、奥さんや子供の安心した寝顔を見る時、橋口さんはいつも思ったそうです。

橋口親分の講演テープを注文した。

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