再放送は今夜土曜日、日曜日0時から

再放送は今夜土曜日、日曜日0時から。
ケインズの肉声も出てくる。

カール・マルクス、
歴史は繰り返す。
一度目は悲劇として 二度目は喜劇として。

NHKEテレで金曜日の夜に放映されている、欲望の経済史、ルールが変わる時、第5回大衆の夢のあとさき〜繰り返すバブル〜は、今年から来年に起こると感じた。

昨年の3月、中国では、6.7パーセントの経済成長率を示し世界トップクラスになったと李首相は演説したが不動産への投資が加熱したとの見方がある。前から言われているが、廃墟となった建物群も多い。

アメリカの投資ストラテジストのルチル シャルマは、6パーセント成長していると思われているが、2007年のアメリカの住宅バブルのピークには1ドルの成長を得るために3ドル負債を増やした。中国は1ドルの成長を得るために4ドルの負債を増やし莫大な借金をしていると言う。

1929年10月24日はアメリカの株式大暴落で世界大恐慌が起こった。わずか1週間で当時のアメリカの国家予算の10年分の富が失われた。当時アメリカは景気が良く黄金の20年代と言われ、余った金は土地や株式へ流れ、投資から投機へと変わりバブル景気となった。

ケインズは投機を美人コンテストに例えた。
自分が美人へ投票すると自分好みの美人に投票する。ある条件を加え、優勝した女性に投票した方には賞金をあげるとルールを変えると自分の好みではなく他人の好みを選ぶ。

マクロ経済チーフストラテジストのトーマス セドラチェックは、株式市場の本質だと言う。
投資先は自分の好みではなく他の多くの人々が好きであろう会社の株式を買うと言う。
美人コンテストは最も有力な戦略は女性ではなく審査員たちに目を光らせること、その結果、誰も本当に好みだとは思っていない女性が優勝する。
投票者たちが作り上げたこの幻想の美人は現実ばなれしているとはいえ、もう誰にも止められない、ひとたび選ばれれば価値は容易に消えない。誰の好みでなくても。

こうしてバブルは作り出される。
つまり最良の企業だから優勝するというわけではないと。株式市場では本当の価値は計れないとすると言える。不安定な大衆心理につながる。

ケインズは財産が急激に変動すると人々は冷静さを失い、本来の企業活動の成果から得られる永続的で僅かな利潤より、瞬時に巨大な利潤を得られることを考え始め、遠い将来の事業の安泰より手早い金儲けに気をとられ始めると言う。

ケインズ研究の第一人者のロバート スキルデルスキーは、ケインズは人間社会を向上させるため、経済学に何ができるかを考え広い視野から深く理解しようとした。

社会を物資的な富の面からだけではなく、倫理的な側面、つまり生きる意味からも考えた。経済学に止まらない思想体系を持っていたのです。アイデンティティ、社会の団結、家族、コミュニティなど、経済学には数式だけでは表現できないことがたくさんあることを理解していて、あらゆる可能性を考慮した経済学を構築したのです。

この後、ケインズは失業問題に提案をしている。再放送を見ていただきたい。

以下、知野、
我が国も平成3年1991年のバブル崩壊を思い出す。失われた20年と言われ、数年前から景気回復と言われが、大企業を主に懲りて、利益は内部留保をためることを主にしたので、給与は上がっていない。

リーマンショックは2008年9月に起こり世界に波及した。
次はアメリカ発か、中国発か、日本発か。

先日、女性のシェアハウスの会社が破綻した。入居率は60パーセントぐらいだった。年末に放映されたガイアの夜明けでは、三重県のレオパレス〇〇だらけの街を見た。30年の保証がされなく、会社はそれを犠牲にして生き延びている。

同時に放映された首都圏のマンションに1億円を投資というより投機したサラリーマンの例が紹介された。銀行の融資も平成3年までのバブルと一緒だ。だが、後戻りはできないようだ。人が住む以上に住むことを提供すると限度かあるが、儲けることを考えていると気がつかない。仮想通貨も投機が圧倒的のようだ。今回は自業自得だ。

平成元年にTKC長野センター長の時に県内8か所で2回ずつ会計事務所のあり方について講演をした。バブルなので、少なくとも、土地、建物、中でも絵画は買わない方が良いと言った。

バブル崩壊してから、何名ものTKCの会員先生からなぜ、予想できたかと聞かれた。当時もバブルと言われたがバブルの意味を調べた。泡だった。なるほどと思った。

本物の経営とは、師匠の法政大学大学院 坂本 光司教授が言われる、社員とその家族の幸せを最も大切にする経営だ。
第4回で放映されたが効率を考えない、むしろ非効率経営で結果的に効率となっている経営だ。

ヒットラーの登場を許して、ドイツにヨーロッパに、日本に、悲劇をもたらす。

儲けを最優先に勧める証券会社がほとんど。
銀行もマイナス金利の影響で高齢者を犠牲にして手数料収入に血眼の銀行員が多い。
残業でなく精神的にまいり退職する行員も多いだろう。

鎌倉投信さん等の人に優しい経営をする企業の株式へ投資する人はほとんどいない。
人間の性だろう。

今夜0時からのEテレは参考になる。

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