5月22日の関西支部例会に参加して
先週5月22日に「人を大切にする経営学会」関西支部例会に参加してきました。
最初の講演は「経営理念の浸透への実践」と言う内容で第8回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 審査委員会特別賞 受賞企業である株式会社王宮 専務取締役 橋本 明元氏でした。
橋本専務は子供の頃からのコンプレックスであった父親が中国人であるということを自分自身のルーツである祖父の故郷を訪れたことで、中国人の血を引き継ぐ自分だからできることとして、日本と世界の懸け橋となるホテルを作ろうと決心されました。しかし、自分の思いはなかなか従業員に伝わることが出来ず、大変な苦労と努力をされて、今では世界中の人たちから「日本のおもてなし」を喜ばれるホテルに築き上げました。
橋本専務のお話から感銘を受けたのは、どんな状況であろうと経営者が本気で覚悟し取り組むことで、必ず社員は理解してくれて会社を変えることができるということでした。
まだまだ自分には覚悟も本気度も足りないんだと講演を聞きながら反省させられました。
続いて株式会社YOLO JAPAN 代表取締役 加治 太祐氏の波乱万丈の人生とそしてその経験からの「日本人と外国人が共に育む会社づくり」への取り組みに心から引き込まれました。
学歴で言えば中卒でありながら、「外国人向けオンラインハローワーク」を運営し、社会に「在留インバウンド」と言う新たな市場を形成したそのバイタリティと先見性は2度の苦境があってのことと思いました。何か新たな価値を創り出す人には、その人なりのとてつもない大変な経験がきっかけとなることが多いと感じていましたが、まさに加治社長もそのお一人でした。
私が感銘を受けたのは、普通は人材を確保する時はこれぐらいの給与なら払えると人件費の余力を考えて採用しますが、加治社長は「これをやるにはどんな人財が必要かと言うことを考えて採用計画し、その人財を採用するのに必要な給与であればどんなことしても用立てる。そうしたらうちには有名大学卒の優秀な人財が来てくれるようになりました。」
と、今まで私も採用計画を立てるときに、人手が足りなくなり、資金的に余裕ができて増員なのか、積極的採用で仕事を創り出していくのが良いのか、随分悩んできましたが、やはり
会社のやりたいことをやるために必要な人財を確保していくという積極的な姿勢も必要なんだと気付かされました。
そして最後に人を大切にする経営学会 会長、人を大切にする経営人財塾 塾長 坂本 光司先生から「女性の働きやすさ指標」としてのチェックリストを配布して頂き、その場で自己採点しましたが、まだまだ出来ていない事ばかりで、うちの女子社員に申し訳ないと反省させられました。
懇親会は講演会会場の階下の「ル クロ ド マリアージュ」さんでいつもながら素晴らしいおもてなしと美味しい料理、そして参加者約50名全員の名前が一人一人に書かれたデザートプレートに感激しました。
今回関西支部例会に参加させて頂き、講演者の素晴らしい経営者のお話を伺い、できていない自分を反省し落ち込みそうでしたが、関西支部は支部長をはじめ明るく個性的なリーダーシップにより、学びだけでなく楽しい雰囲気で和ませて頂ける素晴らしい会であったと感謝しています。
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