これからは外国人に働く場を提供することが大切だと思います。

これからは外国人に働く場を提供することが大切だと思います。

厚労省が昨年の10月末時点で、日本国内で働く外国人労働者は127.8万人、外国人を雇用する事業所は19.4万事業所にのぼり、いずれも過去最高を記録していると発表しました。
(写真 外国人労働者数及び外国人を雇用する事業所数 推移)

全産業において外国人依存度が高まっています。日本国内の全就業者のうち約51人に1人が外国人であり、2009年と比較すると約2.2倍の増加になります。
産業別には、日系人や技能実習生が多く従事する製造業における依存度が長らく最も高かったですが、2016年に引き続き2017年も、宿泊業、飲食サービス業が最も高い依存度(25人に1人が外国人)になっています。

外国人依存度が高い仕事は次の特徴があります。
最も依存度が高い宿泊業、飲食サービス業は、(1)労働者の出入りが多くあり定着しにくい(入職率・離職率が高い)、(2)人手が不足している(欠員率が高い)、(3)賃金が相対的に低い、(4)労災率が高い、といった特徴が読み取れ、日本人が嫌う、危険、汚い、きついの業種になります。

3月13日のダイヤモンドンライン記事は参考になります。
https://diamond.jp/articles/amp/163140?page=2&skin=amp

先週5月22日に「人を大切にする経営学会」関西支部例会が大阪市で開催されました。
講師は外国人をお客様にして外国人の社員もいるお二人の企業です。

「経営理念の浸透への実践」と言う内容で今年の回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞を受賞した王宮(道頓堀ホテル等を運営) 橋本 明元専務でした。お兄さんが社長を務めます。

二人目の講師は、日本人と外国人が共に育む会社づくりをテーマにYOLO JAPANの加治 太祐社長の講演です。交通事故に遭い生死をさまよったこと等、波乱万丈の人生です。
外国人の雇用の紹介を多数しています。王宮さんもお客様です。

お二人の内容は、27日の日曜日の「人を大切にする経営学会」の西森 義人さんの投稿をご覧ください。

日本人と同様に社員とその家族の幸せを第一にすることが根底にあると思いました。
2社の共通点は個人の目標を達成していない社員はみんなで協力して達成する風土があると思いました。横浜市のさくら住宅さんもカンブリア宮殿で未達成の社員をみんなで支援する姿が紹介されました。

加地社長から外国人採用の3つの課題が紹介されました。

1.文化の違いがある。
2.ビザの知識がない。
3.日本語能力がない。
回答は、
先入観を持たず受け入れること。
面接時にビザのチェックをすること。
アルバイトをやり日本語を覚える。
でした。

加地社長、来年、大阪市に大規模な外国人の就労の場を設けます。
昨日、外国人、単純労働にも門戸政府案「25年に50万人超」と報道されました。加地社長もFacebookでチャンスとして捉えました。同社の今までの経験が生かされると思います。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO31103490Z20C18A5MM8000?s=1

坂本光司「人を大切にする経営学会」会長が、「大阪のホテルの経営者の間で、7000円のホテルを倍以上で販売できる。我がホテルはそれ以上で販売できると自慢話をしているが、道頓堀ホテルやスーパーホテルはそう言うことをしていない。

本来の値段以上に販売しているホテルは東京オリンピックが終わるとお客様からそっぽを向かれる」と話をしていました。

改めて、外国人も仲間にして、社員とその家族の幸せを第一とする経営がこれからは本流になると思いました。

今後、外国人が働く状況について関心を払いたいものです。

「人を大切にする経営学会」 中部支部
知野 進一郎

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