◎やりかたの提案
◎経営のあり方・使命
「会社に関連するすべての人々を幸せにすること」。
◎やりかたの提案
「社長と社員がお客様を(BtoBの場合はその先のお客様も)幸せにするにはどうした良いかを考え行動すること。社長と社員の垣根がなくなる」。
人を大切にする経営学会会長、元・法政大学院 坂本光司教授の「経営のあり方・使命は会社に関連するすべての人々を幸せにすること」。
それを9月15日に慶應義塾大学日吉キャンパスで開催された「人を大切にする経営学会」で同大学院の前野隆司教授が証明をした。
9月20日と27日のカンブリア宮殿を見ると、社長と社員が一緒になってお客様を幸せにする鯖商品やパンを提供していた。
従業員満足度、社員幸福度など考えない新しい若者の社長と社員の経営かと思った。
10月1日のプロフェッショナルはそれを裏付けた。
◯美容師・髙木琢也33歳。
プロフェッショナルSPから。
尊敬するのは本田圭祐、デカイこと言わないと結果は起こらない。
「絶対、才能じゃない、いかにお客さん目線に立つかだと思う、自分がもしお客さんだったらどうしてほしいかを考える、上手い下手が出るのはちょっと雑なんだと思う」。
髪の悩みと人生の悩み、(男性の若者向け)美容師、高木琢也にやってもらうと自信を持って日本各地に帰ることができる。
「世界を変える、幸せの魔法、目の前のお客さんを幸せにするのは当たり前で世界中が平和になったらいい、世の中をハッピーにと言ったら笑われた」。
スポーツ万能、成績優秀、学級委員長だったが中三から高校受験に落ち、第2希望の高校でプロサッカー選手を目指したがひざのケガで挫折した。
大学、専門学校、公務員試験すべて落ち母親と同じ美容師になり誓った。
「日本一と言われる美容師になる。ダサくていい、這いつくばれ、迷惑をかけてきた親を喜ばせたい」。
20歳で原宿で1位2位を争う人気美容室に就職し5年でトップになり28歳で独立し中村トメ吉と原宿に店を開いた。予約は常に2か月待ち。月間最高売上1200万円。日本最大規模のヘアコンテスト2年連続1位。伝説を作り続ける、今、最も予約が取りにくいとされるカリスマ美容師。髪で人生を変える、驚きの現場。
お母さん「一番もいいけど、スタッフ、みんなを大事にして」。
プロフェッショナル
http://www4.nhk.or.jp/professional/
高木、中村紹介サイト
https://hba.beauty.hotpepper.jp/check/9087/
◯鯖や社長、右田孝宣44歳。
魚嫌いだったが、高校卒業後、友達の勧めで鮮魚店に就職した。得意先の料理屋にまかない料理を勧められ食べると美味しかった。
魚にはまり猛勉強をして、23歳でオーストラリアのシドニーの日本人オーナーの回転寿司であらゆる職種を経験をして2004年に大阪で居酒屋を開業した。人気料理はサバの棒寿司。
妻、「おいしいからサバ寿司だけでやれば」から、2007年にデリバリー専門店の鯖やを創業した。スーパーや百貨店にも販路を拡大し工場を増設したが資金繰りに行き詰まり倒産の危機になった。預金残高はわずか15002円しかなかった。
サバ専門の飲食店に活路を見いだしたかったが、銀行から借りられなかった。クラウドファンディングで420名から1788万円を集めて2014年にSA B AR 1号店を大坂にオープンして海外にも進出した。国内で16店舗を展開している。
妻から「サバ一本、楽しくなかったらやめようね」と言われ、がむしゃらにやってきた。
「今の若い人たち(大人も含むと思う、知野)は本当に自分が何をしたいかを見つけにくいと思う。自分の現状に対してハッピーと思えた時にもっと心に余裕ができて自分が本当にやりたいことが見つかっていくのではないか」。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/smp/backnumber/2018/0920
◯ブーランジェリーエリックカイザージャポン社長、木村周一郎49歳。
あんパンの木村屋の7代目になる予定だったが経営権をめぐる対立から父が木村屋を退職した。目標がなくなった。
フランス、パリに渡り厳しい修行で知られるエリックカイザーに学び日本に戻る。
2000年に創業した。業界では無理と言われたフランスパンは売れなかった。
バケットの焼きたての切ったものを交差点で半年間配り続けた。美味しいと言われたが閑古鳥が鳴き続けた。
突然、クリスマスイブには特別なパンをと、今まで味見をしたお客様が来た。バケットが550も売れた。
美味しいパンを求めるお客様の笑顔 、木村社長とスタッフがグーパンチ、グーパンチ、、。スタッフと社員の垣根がない。
村上龍
「おいしい空気や水のように、わたしたちは自然に接し、食感や香りや味を楽しみ、幸福感に満たされる。だが、その幸福感は、作り手の厳密な技術に加え、常識への疑いと破壊によって、もたらされるものだ」。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/smp/backnumber/2018/0927/
戦後、貧しかったので、和菓子屋を主に菓子屋は家庭の団らんの楽しみになればと思った創業者が多い。
時代は変わりバブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災で価値観が変わり、日本人の絆の良さが確認された。
大地震や台風、豪雨災害、数日間の停電も何かを教えてくれるだろう。
経営のやり方を変える時が来たようだ。
一人一人違っていい、1社1社違っていい。
三人とも波瀾万丈の人生だ。
戦前から成功する経営者は①戦争、②大病、③監獄(戦前はいつ殺されるか分からなかった)のいずれかの体験が必要と言われた。
①と③がなくなったが、生きるか死ぬかの体験、死ぬほどもがき苦しむ体験が必要だ。
前野教授の9月15日の資料、全49枚です。
https://www.dropbox.com/s/kesg3cv8v6iaet9/maeno.pdf?dl=0
前野教授の昨年の11月の講義を公開している。47分余りで、15日の前野教授の講演を彷彿させる。西精工の月曜日に出社したくてたまらないワクワク度は現在90.9%になっている。
https://youtu.be/SYCLJ8ZSYqQ
「企業経営の目的はシェアを高めること、儲けること」と言ってきた経営コンサルタントや研修機関が人を大切にすると(自分や自社の売上が上がる)に豹変しているようだ。
中国、台湾、ベトナム、タイ、欧米にも人を大切にする経営者、会社がある。
日本の教授は豹変しにくいと思う。今までの主張を人を大切にするに変えることは、宗教を変えるようなものだからだ。
ただ、ハーバード大学で変えているので日本の教授も豹変するかもしれない。日本人はアメリカのに弱い。
「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎
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