経営のやり方ではなく、あり方を学ぶ場所
◎ こんにちは。この4月から始まった人を大切にする経営人財塾・塾生の株式会社パラドックス田島と申します。私からは、経営大学院の学びの内容をレポート致します。『経営のやり方を教える場所はたくさんあるが、ここは”あり方”を教える場所である』。4月開校時、坂本先生の言葉です。あれから半年。修了まで折り返し地点までまいりました。
◎ 大学院では、実際に人を大切にする経営を実践されている経営者の方々に各回ご講義頂きながら、塾生一同が自らの経営を省みて、それぞれに学びを深めていきます。杓子定規な経営論ではなく、ちゃんと、経営者の汗を感じる実践論のオンパレード。夏季合宿でお伺いした清川メッキ工業様の、社内に浸透するまで、何度も何度もつくり直したクレドブックの変遷には、理念経営に近道はなく、ただただ「経営者の本気力」が問われているのだと、背筋が伸びる想いがしました。
◎ 半年間の学びをひとつ上げるとすれば、経営者の重要な仕事として理念策定などを通して「あり方」を定義することはもちろんですが、素晴らしい経営をされている方々の共通項としてそれを「見える化」「実践」していることが挙げられます。愛情表現としての元気なあいさつ、さりげなく社内を歩き一声かけていく習慣、社歌を作成されていた事例もありました。行動に移す、というより、想いを行動に「映す」と言ったほうが的確かもしれません。実践してはじめて、経営者の考えは、社員や顧客に強く伝わっていく。あたりまえのことなのですが、このあたりまえを徹底できるか、できないか。そこに大きな差があるのだと思います。
◎私自身、必ず学んだことを次の月に実践することを自分との約束として掲げています。たとえば上述の「行動に映す」「実践してみる」という気付きをもとに、支援先の南高愛隣会さんと共に、40周年を記念した理念を再共有するためのテーマソングづくり、共生の姿を描くパレードイベント、想いを込めたロゴマーク策定などを実施しました。(障がい者支援、障がい者雇用に取り組むみなさんにも元気と勇気が出る内容かと思いますので、ぜひご覧ください)
https://www.youtube.com/watch?v=zIyFdGG7cV0
https://www.youtube.com/watch?v=TsxPQ2gB5DU&t=4s
昨今、障がい者雇用数の水増し問題などもありましたが、実現場にあふれるイキイキ、社会とつながろうとする生のエネルギーに直接ふれていると、強く思うことがあります。決められた数字を取り繕うことなど仕事の目的にはなりえませんし、そんなことは経営の本質でもなんでもない。経営の目的とは何なのか。「人を大切にする経営」とは、人間のひとりひとりの可能性を心底信じ抜くこと。縁ある人の、人生の幸せにコミットしていくこと。そんな風に、塾での学びと、実際の仕事を行ったりきたりしながら、自身の経営観を深めているところです。あと、半年、学ぶだけ学び尽くし、またレポートができればと思います。長文、失礼致しました。
人財塾生 田島 洋之
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