イノベーション=真似る×想像

部下の立場、上司の立場

上司Aさん、部下Bさん、Cさんがいます。上司Aさんは、つい部下Bさん、Cさんに対して、「だからお前はダメなんだよ~」と上から目線で、「俺OK、お前ダメ」とメッセージを発しがちです。これは家庭でも同じで、親は年少の子どもにやりがちです。理由は、それは楽な対応だし、自分にとって心地良いからです。実は私も今でもしょっちゅうこの過ちをしてしまいます。心の中のヒットラーに簡単に負けてしまうのです。無意識に行ってしまいます。ダメ態度です。

ところで、なぜ上司は、部下よりも高い給料なのでしょうか?それは、上司は部下に、「教えてあげる、聞いてあげる、待ってあげる、助けてあげる」というつとめがあるからです。部下を優先させると、組織は良い循環に回り出します。

次に、部下の立場として、上司にどんな対応をするとよいでしょうか。それは感謝の先取りです。上司を助ける。拍手する。常に心を開き、上司の心に元気を注いであげることです。感謝の先取りこそ、助けてもらう立場にいる者の基本です。そんな部下は可愛がられると思います。

上司と部下が双方が態度良くすれば、組織は掛け算で良くなりそうですね。

価値観教育は時間がかかると言われますが、態度教育は、当事者が腑に落ちると、明日から態度を変えたりできますし、また良き態度を目の当たりにすることで、自分もああなりたいと、真似をし出します。

態度を直すには良き企業を視察に行くとが即効で有効です。態度の良い上司、態度の良い部下、態度の良い組織、のあり様や空気感を見たり聞いたりして、その瞬間から真似したくなると、あるゼミ生経営者が言っていました。

「イノベーション=イミテーション×イマジネーション」。企業視察の意義はこんなところにもあるのではないかと思います。

私は9月の立命館大学で行われる学会では、ふるさと福島県の陰山建設社長の発表からも学びたいと思っています。

(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子)

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