構想力
構想力とは、壁の向こうに何かを見ること、といわれます。たとえば、映画館のスクリーンに映像を描くような力です。
そもそも、夢も希望もない心では、人を幸せにできる映像は描けません。心が上向きであることはリーダーには必須です。
社会福祉法人北海道光生舎の創業者、高江常男氏はご自身が、けがで右目が義眼、事故で両腕を無くした身体障がい者でありました。昭和31年に仕事のない障がい者十数名を集めてクリーニング会社を立ち上げます。現在、創業63年、働く障がい者400数十名を抱え、グループ会社も含め働く社員約750名までに成長されました。自立と利他の心があってこその賜物と思います。
創業当時は、障がい者だけが集まって何ができるか、という声が多かったそうですが、創業時から、高江さんの心のスクリーンには、強く鮮明な光輝く明るいイメージが映っていたに違いありません。メンタルの世界では、人はイメージしたものしか実現しないといわれるからです。
なお、9/18、北海道支部第4回公開フォーラムに、ご子息の高江知和理 理事長氏がご登壇されます。人を大切にする会社のモデルとして数々の示唆があると思います。
坂本先生にお供して北海道で常男氏を長年支えてこられた奥様にお会いできたことは、私の一生の宝物です、感謝。
(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子)
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