人を呪うか感謝するかは大事な岐路
人を呪うか感謝するかは大事な岐路
人生の山谷を経験する中、逆境に何で私だけがこんな目に遭わなきゃいけないんだ、と人を、社会を呪うと穴二つの経験がありませんか。一方で、逆境でこそ感謝を忘れずに心を綺麗に保ち限界を1パーセント越えようと、我ながら健気だなぁ、自分カッコいいなぁ、自分好きだなぁとがんばっていると、救世主やエンジェルが出現した! などのご経験はおありでしょう。
心の状態が濁っていて慢心であるか、心の状態が綺麗でいて謙虚であるか、紙一重で、エンジェルが救いの手を出すか、引っ込めるかが決まる、そんな体験から導かれた人生のルールを感じたことがおありでしょう。私はこのルールを身に染みて生きてきました。
さて若い世代はどんな人生のルールを身に染みて生きていくのでしょう。戦後をがんばられた先達に導かれ守られてぬるま湯の中で生きてきた私にとって、AIやロボット、デジタルディスプラクションなど、まるでSF映画のような不連続、不透明な未来に立ち向かうのは中学生世代でせ。彼らの未来を助けるべく、私たち先達は、どんな武器を残していけるのでしょうか? 役に立たないクズの武器でなく、役に立つ強力な武器を残してあげたいです。
武器にはたとえば人〔メンター、コーチ、お手本〕、金、物、情報、激励や助言・応援など心の栄養、制度、仕組み、、、などハードやソフトがあると思います。
私が次世代に残せるものは、心づくりのメンタルの技術です。壁にぶち当たったとき、人を呪うか感謝するかの2方向に分かれる岐路で感謝の道を歩け、と若者に教えることしか、私には武器という武器がありません。今よりも勇敢さと賢さが求められる若い世代の力になれる大人になれるよう、今から少しでも主体変容して自分を最大限に成長させていかねばと強く思う近頃です。坂本教授の教えも強力な武器です。学会に蓄積された名だたる経営者の知識や経験などの教えを若者に伝え、学会と若者を繋ぐことに価値を強く感じています。
〈人を大切にする経営学会 東北支部 本田 佳世子)
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