人に優しい企業を訪問して独特の空気を味わって欲しい
台風19号の被害が甚大だ。被害は最小限にとどまって欲しい。
先月末の神田経営者クラブ等3フォーラムの視察会
共に今年の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞した宮崎県の2社
◯都城市の「社会福祉法人スマイリングパーク」さん
1969年設立、10年前に両親の面倒をみるために地元に戻った現在の山田理事長が改革をした。設立者の理事長が反対したが、山田さんを職員が応援した。
色々なITが利用者と職員を楽しくしてくれる。ITはツールに過ぎない。山田理事長や職員、利用者がいたからITを楽しんでいる。
広い自然の中に人に優しい空気が漂っていた。
◯経済産業大臣賞
宮崎市の「生活協同組合コープみやざき」さん
第一次オイルショックがあった1973年にお母さんを主に690名の組合員が、子供たちに安心安全な商品を安く提供しようと一丸となった。
お母さんパワーは凄い。
敷地内店舗には人に優しい空気感がある。
坂本光司人を大切にする経営学会会長の我我ができることは買うこと、しこたま買ったが1500円にもならなかった。
「ここは正直に仕事ができるから気持ちがいい」
日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業でも稀有に近いと思う。
先週紹介した「星の空」さんと共に宮崎へ行った際には、人に優しい空気を味わって欲しい。
10月8日に開催された第5回「人を大切にする経営学会中部フォーラム」
◯旧藤岡町、豊田市の「加茂精工」の創業者の72歳の今瀬 憲司会長
長男に社長を譲るまでは趣味は仕事だった。譲ってからは週に3日ほど軽く出社するがゴルフ、山登、ギター、サックス等を楽しむ。
会長は社長に任せて我慢する。次に紹介するシンコ-メタリコンの立石社長、沢根スプリングの沢根社長のお父さんも我慢している。
発明に命を賭ける。設立時はガレージ小屋は世界でも共通だ。
最大で8台のオートバイを乗り回し、離婚の危機があったらしいが奥様を大切にする。今年は設立40周年、35周年、40周年パーティーには家族連れで参加してと社員とその家族を大切にする。
リーマンショックの時に受注が激減してやることがなかった時に掃除に力を入れて床等も色を変えたり変革している。現社長が先頭に立ったようだ。
景気が悪いとリストラ、人を辞めさせると自然は怖い、繰り返すと長く見れば企業がリストラされる。
来年は島根県に工場を進出し製品の一部の生産を移行する。補助金があるようだが、人口激減の島根県の雇用も確保する。
昨年、幻冬舎から「画期的な自社製品で市場を席巻する-小さな工場のものづくり魂-」が出版されている。
翌日は埼玉県から来る予定だった山元 証さんが回復したが39度の熱でダウン、
と工場を見学する予定だったが一人で見学した。人に優しい空気か漂っていた。
山元さんは人を大切にする経営学会ではものづくりのプロで詳しい。
山元さんがコ-ディネ-タ-として、ものづくりの社長と社員と会話をすると飛び交う言葉は違うので企業、社長、社員の良さが引き出される。
そんな山元さんが日本のものづくりを元気にする。学会でもものづくりに特化し社長と社員を生き生きさせる企画をして欲しい。
○滋賀県湖南市の「シンコ-メタリコン」さん
参加者から質問があった。
立石社長の答えは数年前の中国の双童ストロ-(日用品)の楼会長に壱岐社長の答えと一緒だった。
中国から来日し活躍している沈さん、楼会長の通訳を務め、楼会長から次の言葉
を引き出しました。
楼会長、
「社員を大切にしているから利益が出ている。ストローという産業は儲けにくい。
でも、ストロー産業に進出することはそんなに難しくない。
中国では、数千社のストロー会社があるが、双童ストローだけが儲けている。それ
は社員を大切にしているから。
私自身がお金を儲けているのではなく、社員みんなが儲けたお金です。
感情だけの経営(人に優しくするだけ)だけではダメで、厳しさも必要だ。厳しさは
品質に出てくる。感情だけの経営はやらない方が良い。
社員とトップ・企業の双方向でお互いの気持ちを理解していることが大切だ」。
この言葉は学会員も自信を持って回答できないので刻みこんで欲しい。
加茂精工さんと同じ80名ほどの社員が生き生き働く。色々な本とメディアに登場するのでネットで調べて欲しい。
日本でいちばん大切にしたい会社大賞に匹敵する。
立石社長を除いて全社員・役員が年に1回は1週間休みをとる「ドリ-ムセブン」等
色々な福利厚生制度がある。
自分も休むので他の社員が休む時もみんなで一致団結して結果としてお客様に喜んでいただける仕事ができる。
ドリ-ムセブンだけでも平日5日間、一日8時間とすると40時間になる。
働き方改革は残業時間を主に議論されがちだ。
人間の集中力は90分、30分休み、90分、、が時間を短縮して効果を上げる。
障がい者は6%と言われるがやらされ感で10人に1人はいると思う。
障がい者は繰り返して根気強く働く長所を持っている。
栃木県真岡市の「真京精機」さんは障がい者かいないと成り立たないと社長は言う。
障がい者を生き生きさせる処方箋は「働く場」を提供することしかない。
本日、紹介した企業は訪問して人に優しい空気をたっぷりと吸って欲しい。
「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎
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