今こそイノベーションを!
「人を大切にする会社」は、平時においても、
いつもイノベーションの努力を怠らず、日々前へ前へと進んでいます。
これは簡単にできることはありません。
しかし、新型コロナウイルスの影響を受けている今こそ、
どの会社もイノベーションが必要なのではないでしょうか。
▼新型コロナウイルスに伴う特別貸付
日本政策金融公庫、保証協会、商工中金等の公的金融機関が、
新型コロナウイルスに伴う売上減少等のための
特別貸付を実施しています。例えば日本政策金融公庫は、
特別枠として3億円を融資上限としています。
この融資目的は、単なる運転資金だけではなく、
設備投資に対しても貸付を行っています。
つまり単に延命を図るための融資ではないということです。
▼将来に繋がるイノベーションを
このように日本政策金融公庫の貸付金について
単に運転資金のみでなく、設備投資を目的としているのは、
この特別融資が「事業継続の蓋然性が見込まれる中小企業・
小規模事業者に、カンフル剤を注入して時間的猶予を与え、その間に
経営改革・改善や事業再生に真剣に取り組んでもらうことを狙ったもの」
(日本政策金融公庫中小企業事業本部企画支援部長鋸屋弘氏)
だからでしょう。
仮に新型コロナウイルスの危機が去ったとしても、
今回の緊急事態宣言等を契機に日本経済のサイクル自体が
新しい形態に変わってしまう可能性があります。
もはや、社会は新型コロナウイルス禍の前のままの
状態に戻ることはないと思っている方も多いと思います。
だからこそ、「人を大切にする会社」の日々のイノベーションの
努力を見習い、全ての中小企業に対して、
将来の日本経済のあり方を見据えたイノベーションを起こすべく、
大胆に着手していくことが求められているように思います。
災い転じて福となす。日本人は逆境に強いはずです。
みんなで力を合わせて、この事態を乗り切りましょう。
(学会 法務研究部会 常務理事 弁護士山田勝彦)
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