No124記憶に残る経営者の言葉㉔ 株式会社アポロガス(福島県福島市;エネルギー事業)篠木雄司社長(現会長)
株式会社アポロガスは福島県に生まれ育った企業として地域と密接につながる恩返し会社です。
篠木雄司氏は地元の銀行に勤務後、父;篠木勝司氏が中心になって設立したアポロガスに30才で入社。2008年45才のときに社長に就任されました。(2019年5月に会長)
2017年に同社を訪問させていただき、その時の篠木雄司社の言葉です。
“社員は社内では育てられない。社員は地域で育てられる。育ててもらっている”
同社は特に東日本大震災のあとに新卒採用を積極化しています。さらに新人研修は50日間、150研修、100本の論文とあります。
社外で行う研修も多く、“個人のキャリアの8割は予想しない偶発的な事象によって決定される”とし、その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方に基づいて考え抜かれた内定段階からの新人研修を行っています。
学生が多くのインプットの中で予期せぬ状況に戸惑いながらも同期や先輩社員、地域の人達に繋がりながら自己を見つめ直し、社会人の第一歩としてスタートするにはこれ以上ないほどユニークでパワフルな本気の研修でした。
篠木社長の言葉は、現代が安易に個人を重視しすぎていることを気づかせてくれました。
以前に投稿した記事は 株式会社アポロガス【No89いい会社視察2017/9/4】 このブログ内を検索してご参照ください。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
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