凄い福祉施設が郡上市にあった

夏の徹夜踊りで知られる岐阜県郡上市。
住民基本台帳によれば、人口は8月1日現在、40731人、世帯数は15739世帯である。

ここに月曜日から土曜日まで、毎日日替わりで、昼食を500〜600食、夕食を200〜300食、宅配する特定非営利活動法人「りあらいず和(わ)」がある。社員100名の内20名が障がい者である。

高齢や病気で食事の準備が大変な方、離れて暮らす(両)親に、仕事や子育てで忙しい方に受け口コミで宅配数は増えている。始まりは山口佐織理事長の両親が離れて暮らしているので両親にお弁当を持参して近所で評判になったからだ。

事業は、
1.障がいを持っていても色々なチャレンジが出来るスマイルドーナツ
2.障がい者が真心を込めた冒頭の宅配弁当作り(A型)
3.障がい者の個性を生かした職場(B型)
4.スマイルグリーンホーム、スマイルガーデングループホーム
5.木もれ陽の家グループホーム
6.児童福祉事業
等、多彩だ。

始まりは地元に中等部の養護学校がなく、手足に障がいを持つ山口理事長の次男の他に4名の障がい児を持つ母親が親元から通わせたい一心でスクールバスを運行する。20年前の平成12年のことだった。

山口理事長の強い「絶対、断らない」が身近に起こる課題をりあらいず=実現した結果だ。

以下、ぎふじょから引用する。
働く意欲を支え合う職場にりあらいず和は、「どんな人でも『働きたい』が叶えられる職場」をモットーに、シングルマザーや障がい者などを積極的に雇用。個々の悩みや実情に寄り添った柔軟な働き方を叶えることで、自立を支援している。重度の障がいを持つ子どもや親の介護のため、週に1~2時間勤務の職員もおり、勤務形態も様々。「家庭が第一」という理念を全職員で共有し、個人の希望を尊重している。
 さらに2004年からは、学校の長期休暇中などに子連れ出勤を認めている。昨年は夏休み中に、幼児から小学生までの常時5人ほどが親と出勤。施設利用者との交流もあり、お年寄りにとっては子どもとのふれあいが認知症防止となり、子どもにとっては職場体験や福祉教育につながっている。「子どもたちは親が仕事をしている時は静かに、お年寄りと遊ぶ時は元気にと、自然に状況を見極めて行動できるようになる」と山口佐織理事長。
 14年からは、障がい者施設で、不登校となった小中学生のボランティア体験を受け入れている。加えて19年6月には、企業主導型保育施設「スマイルキュート」を開設するなど、誰もが働きやすい職場づくりに尽力する。

山口理事長の夢は100年続けること。郡上市だけでなく周辺市町村にもなくてはならない存在になっていると思う。

「りあらいず和」で検索して動画サイトは分かり易い。

「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎

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