今、できることに集中する

ニュースを見ると、COVIT-19の第三波のニュースやそれに伴う経済状況、特にサービス関連業務の厳しさばかりが報道されています。ついつい、ネガティブになってしまいます。しかし、ネガティブになってしまうと、視野がどんどん狭くなってしまいます。将来を考えると、不安だけが増加してしまいます。

 こんな時だからこそ、今、できること、できてていることに集中する必要があると思います。もちろん、将来予測も大事ですが、それをネガティブな外因要素にばかり目を向けるのではなく、ポジティブな内因要素を中心に見定めることが必要だと思うのです。

 皆さまもご承知のとおり、アポロ13号は大きな爆発事故に見舞われた後、必至の努力により生還を果たしました。アポロ13号のドラマはこれまで何度も作成され、特にトム・ハンクス主演の「アポロ13号」は多くの方が観ていることと思います。そして、今、YouTubeでは、「ドキュメンタリー 2020 – 最新版 アポロ13号 奇跡の生還」を観ることができます。生還を支えたのは、ヒューストンの管制塔のスタッフです。このスタッフは特に優秀な科学者で構成されたわけでもなく、ごく一般の人たちで構成されていました。酸素タンクが爆発し、電力と水が失われていくという本来であれば悲劇的な出来事が発生したとき、ヒューストンから発せられた通信は、「今、動いているものは、何か?」でした。

 その通信をきっかけに、ヒューストンはあらゆる手段を検討し、生還することだけを目標として、最善の方法を選択していきます。当時のヒューストンでは、「TAKE ANY NESESSARY ACTION」(必要なあらゆる行動をとる)でした。そして、機内にあるあり合わせのもので空気清浄機を考案するなど、本当に全てのことをやり尽くし、帰還を成功させました。

 今、できることに集中する。こんな時代だからこそ、「ドキュメンタリー 2020 – 最新版 アポロ13号 奇跡の生還」を観てみるのもいいと思います。

(学会 法務研究部会 常任理事 弁護士山田勝彦)

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