会社が潰れても、困るのは社長だけでしょう。
先日、11月14日(日)に大阪にある株式会社宮田運輸の宮田博文社長に逢いに空路大阪へ、初めて対面でお逢いすることができました。
https://www.miyata-unyu.co.jp/
宮田社長とのご縁は不思議なもので、遡ること2019年、東京に出張した際にいつも立ち寄る八重洲ブックセンター・・・ではなく、偶然立ち寄った丸善をブラブラ散策していたところ、一冊の本が光って見え、初めてタイトルを見ただけで購入したことに始まります。
本のタイトルは
「社長の仕事は社員を信じ切ること。それだけ。」
www.amazon.co.jp/dp/4761274514
当時の私は「人」で悩みに悩んでおり、多少人間不信に陥りながらも、採用に取り組んでいた最中だったこともあったでしょう。本の内容よりは、タイトルにある「社員を信じ切る」ことを意識するために購入し、本棚の私の席から一番見える場所に置いたことを思い出します。
そこから時は一年半以上流れ、本の存在も忘れかけていた今年6月、ネッツトヨタ南国様を訪問したことをきっかけに知り合った方とのご縁で、宮田社長のZoom講演会が開催されることを知ります。
その講演会は19時半からとのこと、基本的に夜は家族との時間を優先し、夜の講演会には参加しないと決めている私ですが、そのときはなぜか即申込みました。当日も21時に講演が終了し、一度寝巻に着替えて布団に入り、スマホを見ながら振り返りをしていたところWeb懇親会が開催されていることを知り、布団から出てまた着替えて参加するという不思議な行動へと動かされました。
その懇親会で、宮田社長が言った言葉が私の心に深く突き刺さります。
「会社が潰れても、困るのは社長だけでしょう」
誤解のないように説明すると、運送会社だけでも相当な数があり、どの会社も人が足りなくて困っている。うちの会社が潰れても社員は働くところには困らない。といった趣旨で、結局は本当に困るのは経営者で、会社が潰れたら社員が路頭に迷って困る。だから会社を潰してはならない。と言っていたとしても、自分や家族が困るという感覚に縛られている限りは純粋な気持ちで経営ができない。と言う趣旨でした。(説明が下手で申し訳ございません。。。)
その言葉を聞いたときに私はハッとしました。
確かに、私が経営者という立場で人を大切にするいい会社を目指し進んでいる事実は変わらない。しかし、今の我が社はどうだろう。うちの会社が潰れてもうちよりいい会社はたくさんあるし、社員が働く場所はいくらでもある。困るのは私だけかもしれない・・・
そう思った瞬間に、社員の成長がどうのこうのよりも「こんな会社に社員が毎日元気に来てくれているだけで有難い」という思いが湧き上がってきたのです。
宮田社長の言葉は私の心を穏やかにしてくださいました。いい会社を目指すという名のもとに、いつの間にか「~しなければならない」「~でなければならない」「~してはいけない」といったものに縛られていた私。
「それは何のために??」
本当に恥ずかしい限りですが、改めて経営の目的を見直すいいきっかけをいただきました。
実は・・・
宮田社長とのご縁はこれで終わりません。宮田社長のお言葉に感動した私は、翌日お手紙をお送りしました。すると、数日後の朝、携帯電話に知らない番号から着信が・・・。電話を取るとなんと宮田社長ご本人からで、感謝の電話をいただいたのです。
さらにご縁は続きます。
8月に宮田運輸様のドキュメンタリー映画「愛でいけるやん」のWeb上映会に参加し、また大感動。再度、宮田社長にお手紙をお送りしました。その中に「弊社の経営計画発表会で基調講演をしていただきたい」という言葉を入れたところ、またお電話をいただき、すぐに日程のお話になりました。宮田社長は「12月1日なら行くことが可能だ」とおっしゃってくださいましたが、なんとその日は弊社の経営計画発表会の開催予定日だったのです。
「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときに。ただし内に求めるもの無くば縁は生ぜず」という言葉を身をもって体感しました。
来週、12月1日(水)に遠路はるばる花巻にお越しいただき、弊社の経営計画発表会、改め、しあわせみらい発表会にて宮田社長に基調講演をしていただきます。今回はこういった状況だからこそリアルにこだわります。LIVE配信はいたしませんが、後日録画を配信する予定でおりますので、宮田社長の「人の心」を大切にする経営に触れてみてはいかがでしょうか。こちらよりお申込みいただければ後日配信させていただきます。
https://www.running-partners.com/plan2022/
人財塾3期 税理士事務所ランニングパートナーズ 鈴木陽介
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