No228 過去の受賞企業から ~第10回日本でいちばん大切にしたい会社大賞より②~
今週は第10回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業20社の中からホームページが印象に残った株式会社マキオをご紹介致します。
株式会社マキオさんは鹿児島県に3店舗を展開する年中無休・24時間営業の大型スーパーです。
1店舗当たりの集客数は年間650万人とのことなので、1店舗あたりの日々の集客数平均は約6000人になります。
地域から愛される凄さは桁外れのように感じます。
ちなみに3店舗の所在地の人口と比べると、毎日の生活におけるその存在感は際立っています。
A-Zあくね店(駐車場1200台) 鹿児島県阿久根市 人口は1.9万人(令和4年8月)
A-Zかわなべ店(駐車場1800台) 鹿児島県南九州市 人口は1.6万人(令和3年6月)
A-Zはやと店(駐車場2800台) 鹿児島県霧島市 人口は12.4万人(令和4年4月)
1985年12月1店舗目を計画した際は、
「日本で初めて小商圏(人口3万人以下)で24時間年中無休の大型店舗(売場面積3,500坪)を九州通産局へ申請」
だったそうです。
見事に地域に必要とされる存在になったのです。
●代表あいさつ
代表取締役 牧尾英二氏のあいさつでは、
“最も大切なものは利益や報酬、地位・名誉ではなく「自分中心から他人中心へ」物事を考えられる力ではないでしょうか”とありました。
スーパーとしての在り方だけではなく、人としての在り方が、そのまま地元に愛される存在になっていると実感しました。
●品揃えは38万アイテム以上
「自分中心から他人中心へ」の考えに沿うように品揃えで最優先するのは販売効率ではなく「お客様のニーズ」
その結果としての38万アイテムになったのだとわかります。
そのことを裏付けるように
「お取引業者は約1000社」とあり「お取引先も大事なお客様。そのうち約半数は地元業者です。地域を支え、支えられる関係でありたいと願います」
さらに
「年間8000台の自動車を売るスーパー」というスーパーの域を超えた存在になっています。
●多数のメディア掲載
TVや業界紙、著書とさまざまなメディアに取り上げられています。
地域に根差した株式会社マキオさんは、大手にはまねできないだけではなく、存在そのものが日々着実に高まったからこそのゆるぎない存在だと感じます。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
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