No231 過去の受賞企業から ~第10回日本でいちばん大切にしたい会社大賞より⑤~
今週は第10回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業20社の中からホームページが印象に残った向陽信和株式会社さんをご紹介致します。
向陽信和株式会社(代表取締役;古澤 一晃、岐阜県)は足場架払リースサービス、仮設設備リース及び販売を事業としています。
いわゆる工事現場や建設現場の足場を設置する作業や部材の提供です。
台風のニュースなどでは、工事現場の足場が壊れたり、落下物があったり、大きな事故になることがあります。
そんな重要な仕事を担う同社としては、安全管理や技術の向上が重要なだけでなく、社員一人ひとりの確実な仕事への姿勢が求められます。
そんな背景の中で、同社のホームページを拝見すると社員を大切にしていることが伝わってきます。
ホームページの特徴的なものをいくつかご紹介します。
●経営理念
『全ての従業員が将来に希望を持って安心して働くことが出来る会社創り』
古澤社長の挨拶には理念への想いが明確で簡潔に述べられています。
●お客様の声
同社では施工完了後、全てのお客様に完了報告書を提出しています。
ホームページではコメント欄に記載されたお客様から感謝の言葉をみることができます。
同社が顧客から信頼されていることが感じられます。
平成28年のものが多いので、最近の例も読んでみたいと思います。
●社会貢献
平成23年3月11日の東日本大震災では、震災直後から甚大な被害を被った岩手県陸前高田市に入り、岩手県内に約300戸の応急仮設住宅を建設。
同社に岩手支店がありますが、応急仮設住宅建設に関わるうちに地元の建設業者様に信頼いただき現地に出店しないかと依頼された事がきっかけだそうです。
また平成26年11月、長野県白馬村一帯が大きな被害を受けた長野県神城断層地震の際も、応急仮設住宅に関わる仮設足場設置の依頼を受け、記録的な豪雪の中、全作業員と協力し僅か20日間で35戸を完成させています。
●そのほか「安全衛生向上委員、技術向上資格取得委員会」「有給休暇取得強化月間・残業時間削減の取り組み」が紹介されており印象的でした。
●最後に
向陽信和株式会社さんは、家族参加のレクリエーションが多いと思います。
“38歳未満の既婚男性社員16名に対して、12歳以下の子供たちが34名”とのことなので、同社の社員さんの家族を含めた存在は大きな意義があるように思います。
現在のコロナ禍ではわかりませんが、同社の成長が楽しみです。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
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