No233 過去の受賞企業から ~第10回日本でいちばん大切にしたい会社大賞より⑦~

今週は第10回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業20社の中からホームページが印象に残った株式会社ツー・ナイン・ジャパンさんをご紹介致します。

 http://29japan.co.jp/

株式会社ツー・ナイン・ジャパン(京都府)は金属金型のメーカーとして1989年に創業した会社です。

「杵・臼」

ホームページに記載された事業は“「TNJ TOP処理」を用いた下地処理から表面処理。錠剤製造用金型(杵・臼)の製造・販売”となっています。

「杵・臼」とはなんんだろう?とはじめは理解できませんでしたが、ホームページを拝見するとわかりました。

“錠剤の薬は、粉末をギュッと押し固めてつくります。その成形の工程を「打錠(だじょう)」といいます。打錠するときは、杵と臼のような2つの金属で、はさんで押し固めます。

私たちツー・ナイン・ジャパンは、その金属の杵と臼をつくり、さまざまな医薬品メーカーへ納品。他社にはマネのできない高品質な製品をつくり出すことで、その分野で圧倒的なシェアを誇っています。”

とありました。

錠剤を成形する打錠(だじょう)に使用される「杵・臼」製品ですから、混入や錠剤のずれなどあってはならないわけです。求められる品質も高度であると想像できます。

2021年に新工場を竣工

2021年、京都府南丹市園部町に園部工場を竣工させ、最新設備・ロボットが稼働して自動化も進んでいます。

快適な会議室や食堂、さらに社員寮があり、良い仲間とともに良い仕事をする快適な環境です。

さらに園部に第2の工場を建てる計画を具体化しているそうです。

最後に

株式会社ツー・ナイン・ジャパンは半導体などの製造工程に欠かすことのできない金属金型のメーカーとして創業していますが、創業から10年ほどで製薬メーカーからの相談が大きな転機となり、錠剤製造になくてはならない存在になっています。

現在の社員数は多くはないようですが、今後工場もさらに増え採用も増えるようです。

株式会社ツー・ナイン・ジャパンの技術・製品が国内外を問わず多くのニーズを生み、同社の発展を強力に推し進めている構図が読み取れます。

まさにオンリーワンの存在です。社員の成長と事業の発展の将来が楽しみです。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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