人財塾と私の使命

人財塾5期生の冨永英里です。

東京港区で税理士事務所を経営して今年で28年目になります。

社長さんの心に寄り添い共に未来を作っていく経営のお手伝いをさせていただいています。そのほか、本の執筆や業界紙での連載、税理士から見た社長の成功をテーマとしたセミナー活動も行っています。

今日のテーマ、「人財塾と私の使命」についてお話させていただきます。

私が身をおいている税理士という世界は、数字が全ての世界です。

「すぐに利益が出る」、「節税になる」等結果重視の世界。そんな世界で経営判断に「すぐに利益は出ないけど人や地球を大切にするお金の使い方」や、「社員や取引先が笑顔になり幸せを感じる経営」と提案しようとすればたちまち異端者扱いです。

それは「天動説」が常識の世界で、ひとり「地動説」を主張するいわば「命がけ」の言動です。

私がこのような考え方を持つようになったきっかけのひとつは、実務を重ねていく中での経験からです。利益至上主義や節税至上主義を掲げて仕事をしていくと、どんどん社長さんの心が疲弊して苦しくなっていくのを何度も見たのです。同時に、サポートするわたしの心もどんどん苦しくなっていきました。そんな自分の仕事に限界を感じていたある日、自分の心の中にいる「もうひとりの自分から」の問いかけがありました。

「おまえは、仕事を通して何をしたいのか、いったい何のために生まれてきたのか」と。

私は答えます。

「私は自分と関わる人達がいつも笑顔でいてくれたらいいなと思います。

そしてその人達の心がいつも安心、そして幸せを感じながら仕事をしていくことをサポートできたらいいなと思います。

それが私が生まれてきた意味で、これから社会のお役に立てることです」

と。

そこから私は、社長さんの心に寄り添ったサポートをするため心理学と各種心理療法を学び始め、今ではそのカウンセリング能力やその人の魂の声(潜在意識)を聞き取ることを盛り込んだコンサルを行うようになりました。

そんな学びの過程で出会ったのが、坂本先生でした。「社員とその家族、仕入先や取引先を幸せにする」等という「五方良し経営」の考え方に強く惹かれ、人財塾に入塾しました。

人財塾では、人を大切にしている会社の社長さんが登壇され、そして会社を視察に行く経験もさせていただきました。

私たちは、「人を大切にする会社」の存在を知っている「生き証人」です。

人財塾で学んだ素晴らしい会社を、世の中の多くの人にもっともっと紹介していくことが私の使命に加わりました。1社でも多く「人を大切にする会社」が増えていくことで、日本がどんどんいい方向へ変わっていくと信じています。

人財塾5期生・冨永英里税理士事務所・冨永英里

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