No314『アシザワ・ファインテック株式会社(千葉県習志野市)』第14回受賞企業ホームページから

このシリーズでは「第14回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業のホームページを拝見して印象に残った内容をご紹介しています。
 https://ashizawa.com/
今週はアシザワ・ファインテック株式会社(千葉県習志野市)さんです。審査委員会特別賞を受賞されました。

●概要
商号 アシザワ・ファインテック株式会社
創業 1903年(明治36年)6月1日
設立 2002年(平成14年)12月16日(アシザワ株式会社の機械製造事業と不動産賃貸事業を分離するために設立され、2003年4月に営業開始)
資本金 90百万円
事業内容
1.ナノサイズまでの微粒子を開発、生産または利用されるお客様に対する技術サポート
2.粉砕機・分散機(ビーズミル)をはじめとする産業用粉体機器の開発・製作・メンテナンス
3.粉砕機・分散機(ビーズミル)などを使用する受託加工
取扱品目 式および乾式ビーズミル(微粉砕・分散機)、脱泡機、撹拌・混合機、混練機
所在地 本社;千葉県習志野市茜浜(あかねはま)1-4-2
従業員数 164名(男127名、女37名/常勤役員とパート含む)(2023年5月現在)
代表
代表取締役会長 芦澤直太郎
代表取締役社長 加藤厚宏

●理念
コーポレートスローガン
 微粒子技術で“新しい可能性の共創”
使命感
 世界一の微粒子技術と感動サービスで、お客様のものづくりビジョンを実現することにより、資源の有効活用と人類の発展に貢献し、社員が誇りと満足を得る企業となる。

●沿革
120年の歴史があります。そして100周年となる2003年に新たな未来像を描いて第二創業しています。
1903 芦澤仁吾(じんご)〈初代〉蘆澤鐵工所を個人創業、現在の東京都中央区月島で圧力容器・ボイラー等を製造
1915 蒸気機関車4両の設計・製造に着手
1923 高潮と関東大震災により事務所・工場が浸水し消失
1928 デンマークF.L.SMIDTH社と業務提携、セメント製造設備の製作を開始
1945 戦時中は軍需品を製造、東京大空襲で工場の大半と事務所を焼失
1946 戦地からの復員兵による混合機・湿式粉砕機の生産を開始(現在の事業の起源)
1958 デンマークF.L.SMIDTH社、三井物産、日本鋼管と共同出資の日本F.L.SMIDTH社株式会社を設立
1965 西独G.GRUEN社より粉粒体混合機に関し技術導入
1968 西独SIEMENS社より渦流式集塵機に関し技術導入
1969 新実験室を完成またトルネードリアクターの開発に成功し、科学技術庁の援助のもとに世界15ヵ国に特許出願
1973 湿式集塵機および排煙脱硫装置(トルネードスクラバー)の開発に成功
1975 デンマーク国F.L.SMIDTH社へ乾式集塵機(マルチトルネード)の技術供与
1977 デンマーク国ANHYDRO社へトルネードリアクターの技術供与
1984 社名をアシザワ株式会社に変更、CIを導入し鉄工所からハイテク機械メーカーへの転換を明確にする
2003 創業100周年を機に新設したアシザワ・ファインテック株式会社にアシザワ株式会社の機械事業を移転
2012 栃木県小山市に微粒子技術研究所を開設
2016 厚生労働省の「ユースエール」認定、若者の採用・育成・定着の優良企業とされる
2019 第4回100年企業顕彰 100年経営大賞 中小企業庁長官賞を受賞

●採用ページのメッセージ
“『世界最先端をめざす』ということは、経験も正解もない未知の領域に向けて、新たな一歩を踏み出すということです”
“この大きな挑戦に失敗を怖れず立ち向かえる方、“微粒子技術が人々の暮らしや未来を豊かにする”という信念に共感できる方を当社の【財産】としてお迎えしたいと考えています”
“我が社のこれまでの成長を通し、社員の個性が多様であればあるほど、会社は強くなるということを確信しています”
“今までの我が社には無かったあなたの新しい力で、アシザワ・ファインテックを世界一の会社にしてください。会社はあなたが輝く舞台です。”

●最後に
現在の同社は技術志向が高く、原材料などを細かく粉砕する機器を開発しています。
1903年の創業から約70年間は海外の技術を導入していましたが、1975年からは海外への技術供与がはじまっています。
2012年には微粒子技術研究所を開設していて研究開発型が鮮明です。そしてニッチ分野でありオンリーワン技術を目指している貴重な存在だと感じます。

***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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