人を大切にする経営 実践の第一歩
経営人財塾6期生、株式会社テクノアの佐々木靜です。私は当社代表の「人を大切にする経営を推進する仲間を増やしたい」という要請に応えて、経営人財塾に参加し、1年間たくさんのいい会社の考え方やお取組みを学ばせていただきました。今年の3月卒業の際にコーディネーターの先生にいただいた言葉は「実践者たれ」です。
そこで私なりの人を大切にする経営の実践をご報告させていただきます。結論から申しますと、大きなことではなく、同僚とより深く接するという小さなことから実践しています。受講当初は、経営人財塾で学んだ内容を社内に発信していたのですが、昨年末から代表の呼びかけにより人を大切にする経営推進委員会が発足し、具体的な活動をしていくことになりました。経営人財塾で学んだメンバーは私のみですので、「人を大切にする経営」とはどのようなものかを、私がリードして説明をしていく立場となります。委員会のメンバーは興味がありながらも、まだ深く学ぶ機会を得ていないため、いろいろな質問が飛び交います。そこで、得た知識を伝えるだけでなく、そこに自分の考えをのせて伝えることの難しさを実感しました。
四苦八苦しながらも、最近腹落ちしてきたことは「事実に目を向けること」が大切ということです。私の考える「事実」とは、実際に起きた事象はなにか、それに対してだれがどのように感じているか、何故その人はそのように感じるのかの3点です。この考えは「社員にとって大切にされているとはどういうことか」を知るため、全社員を対象に匿名アンケートに寄せられる意見で気づかされました。同じ会社の取り組みに対しても良い、悪いが真逆の感想もありましたし、「他の人からこう聞いたから」という内容で不安を感じていらっしゃる方もいました。人は得てして感覚や憶測だけで、それを正解だと思い込んでしまうことがあります。その傾向を含めて、事実に目を向けないといけないのだということを感じさせられました。
1つの事象も受け取り方によって、良い、悪いは変わります。受け取り方を決めるのは、会社の風土であり、その風土を作るのは社員一人ひとりです。このことに改めて気付いたことにより、同僚の意見だけでなく、何故そのように考えるのかその思考を知るため、普段から様々な会話をするよう心掛けるようにしています。私一人では到底、全員のことを把握することはできませんが、委員会や管理職のメンバーと一緒に取り組んでいけば、きっと今よりもっといい会社になると信じて、日々の交流を楽しんでいます。「何をするか」だけでなく「誰と働くか」が大事、と経営人財塾で学んだことを改めてかみしめています。
人を大切にすることに終わりはありません。小さなことでも続けられることから始めて、少しずつ成長していきたいと願っています。
人財塾6期生 株式会社テクノア 佐々木靜
佐々木さん、GWは、ミュージックキャンプのボランティア、ありがとうございました。人を大切にすることに、おわりはない、本当にそうですね。共感さします。終わりを作ってしまう人も多いですね。私も続けられることを見つけていきたいと思いました。感謝!