No320『会宝産業株式会社(石川県金沢市)』第14回受賞企業ホームページから

このシリーズでは「第14回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業のホームページを拝見して印象に残った内容をご紹介しています。
 https://kaihosangyo.jp/
今週は会宝産業株式会社(石川県金沢市)さんです。審査委員会特別賞を受賞されました。

●概要
社名 会宝産業株式会社
創業 1969年 5月
代表者 代表取締役社長 近藤高行
所在地 〒920-0209 石川県金沢市東蚊爪町1丁目25番地
事業内容
・自動車リサイクル・中古自動車部品の輸出・販売
・自動車リサイクル事業(国内、海外)
・中古車、使用済自動車の買取
・中古自動車部品、中古車の販売、輸出
・自動車リサイクル技術者の教育・研修
・農業
社屋敷地
本社工場:6,000㎡
研修センター:1,200㎡
輸出部品出荷センター:3,400㎡

●解体業から自動車リサイクル業へ、循環型社会をつくるグローバル企業へ
・日本全国から買取った車を自社工場で正しく解体して、その中古部品を世界各国に供給
世界約90カ国とネットワークし自動車リサイクル総合管理ネットワークシステムを稼働させています。
・静脈産業のパイオニア
ものをつくるのが「動脈産業」。つくったものを循環させるのが「静脈産業」。この大きな役割を同社は積極的に展開しています。
・加速する海外プロジェクト
いま発展途上国を中心に問題になっているのが自動車の後始末です。街に廃車がゴミのように放置されている地域は数多くあります。そうした国々の問題を会宝産業さんのノウハウで解決するためにリサイクルセンターの設立や、中古パーツオークション会場の立ち上げなどブラジル、インド、UAEなどの国々でプロジェクトを進めています。

●創業者;近藤 典彦取締役会長のメッセージ
“企業が営利を追求する集団であることに異論はありません。しかし、自らの利のために手段を選ばないという行動は愚か”
“わたしは従来の資本主義社会に疑問を覚えます。マネーゲームの果てにしあわせはあるのか。欲望の向こうに豊かさはあるのか。利己主義をゆく企業は、いつかその存在を許されなくなります。”
“利他の精神なくして社会と共存することはできない。存在しつづけることもできない。わたしは約半世紀にわたって事業を営むなかで、そのことを深く学びました”
“企業が自問自答すべきは、なんのための事業なのか、なぜわたしたちはこの世に存在するかということ”
“会宝産業の使命は、静脈産業の確立であり、循環型社会の創造です。未来に生きる人たちに、この美しい地球を残していくという大きな使命があります。”
“時代は流れます。社会は移ろいます。会宝産業も変わらなければなりません。使命を果たすために、人々のお役に立てる企業でありつづけるために、しなやかに変化する集団でありたい。”

●求める人物像 採用情報ページより
理念に共感する人・・・会宝産業は全世界のあとしまつに貢献したいと思っています。自動車リサイクル業を通して地球環境に貢献したいという理念に共感している人をお待ちしています。
良い会社を創りたい人・・・「良い会社に入りたい」人は求めていません。社員数が100人未満の当社では、新入社員が入社した瞬間から1%以上の影響力を持ちます。当社では「良い会社を創りたい」人を求めています。
向上心のある人・・・人間には多くの可能性が秘められています。その可能性に蓋をするのも開花させるのも自分次第です。 向上心を持って、チャレンジ意欲がある人を求めています。

●最後
会宝産業さんのホームページの内容の濃さ、言葉の重みや説得力はとても力強いものです。
創業者;近藤典彦取締役会長のメッセージや、採用ページに書かれた求める人物像も簡潔明瞭でしかも見るものに深く刺さるものがあります。
同社のホームページが力強く、生き生きとしていることがとても記憶に残ります。

***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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