No324『株式会社真幸土木(島根県松江市)』第14回受賞企業ホームページから

このシリーズでは「第14回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業のホームページを拝見して印象に残った内容をご紹介しています。
 https://www.shinkodoboku.co.jp/
今週は株式会社真幸土木(島根県松江市)さんです。審査委員会特別賞を受賞されました。

●概要
商号 株式会社 真幸土木(しんこうどぼく)
代表者 代表取締役社長 片寄 敏朗
創立 1976年(昭和51年)10月
資本金 2000万円
本社所在地 〒690-0012 島根県松江市古志原6丁目12番51号
営業種目
 (1) 土木工事業
 (2) とび・土工工事業
 (3) 舗装工事業
 (4) 水道施設工事業
 (5) 解体工事業
従業員数 37名

●CONCEPT「街づくり、人づくり、幸せづくり」
街をつくりたい
街をつくる。私たちが手掛ける道路や橋梁、上下水道施設などの社会資本整備は街の土台つくりです。街の基盤や人々の暮らしを支えています。 創業以来培ってきた経験と技術を生かし、良い仕事をすることをモットーに土木工事を行っています。 責任ある仕事を通して、社会に貢献し、地域に愛され続けたいと願い、日々努力を重ねてまいります。
人をつくりたい
人をつくること。社員を会社の財産と考え、「人を大切にする経営」を推進しています。 人材育成に力をいれ、日々のOJT、社員教育や資格取得により、技術力の向上に努めています。 企業人として成長することはもとより、社会人として成長することも大切にしています。
幸せをつくりたい
幸せになる。社員・顧客・取引先・地域など、当社にかかわる人を幸せにしたい。 より良い会社づくりをし、社員満足・家族満足を向上し、より良い仕事をして、顧客満足を向上し、業績を良くして取引満足を向上し、より良い企業活動で地域満足を向上できるように日々努力を続けてまいります。

●真幸土木の歩みより抜粋
・創業者の片寄幸男氏は雲南市三刀屋町に生まれ。上京し建設会社に勤務。敗戦後、高度経済成長期に突入し始めた頃に活気あふれる都心で幸男氏が担った業務の一つが東京タワーの基礎工事。
・経験を積んだ幸男氏は、東京タワーが完成した年に帰郷し、松江の建設会社に入社。
・1976年に勤務先の会社が倒産。妻が他社で働いていたとはいえ、育ち盛りの子どもを3人抱えていた。
・当時現場責任者だった幸男氏は技術力とリーダーシップを兼ね備えており、同僚らから慕われて背中を押される形で真幸土木を創業。
・想定外の開業、借家を事務所にし、金融機関から融資を受けて建設用機械や車両なども一からそろえた。
・経済成長の波は依然続いており、公共事業や民間の宅地造成など建設業界が好況だったため、旧知の取引先からの受注や大手ゼネコンの下請けなどを通じて業績は徐々に向上。
・施工管理技術者を中途採用した80年代半ばくらいからは元請け工事を開始。
・1989年からは1カ月単位で決算を行う月次管理を始め財政健全化を実現。
・バブル期に入るとますます建設業界は潤い、数人でスタートした真幸土木も従業員40人へ。
・1992年、父の背中を見て育ってきた長男敏朗氏が大手ゼネコン10年間の経験を経て入社。

●健康経営を推進
健康な会社を目指して様々な取り組みを行っています。
その中でも禁煙の取り組みについて2017年に行われた第12回日本禁煙学会学術総会では同社の事例が紹介されています。
家庭における夫の喫煙について、こんな記載がありました。
「夫の喫煙との関係を分析したところ、妻本人がタバコを1本も吸わなくても、夫が1日に20本以上吸っている夫婦では、吸わない人に比べ妻の乳がん発症リスクが3倍に上昇する事が判明」
同社の喫煙率は一時70%だったところ10%以下になっているようです。そして喫煙率ゼロを目指しています。

●最後に
株式会社真幸土木さんのホームページは、想いや願いなどオリジナルな言葉がたくさんつまっています。
そのために見る側にもその想いがはっきりと伝わってきます。生き生きとしていて、親しみを感じるホームページです。

***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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