NHK大河「光る君へ」を仕事に活かす(源氏物語) 柏木
光源氏が48歳の時、友人の息子である柏木32歳が、源氏の正妻の女三宮22歳に惚れて密通し懐妊したことが、源氏にばれてにらまれます。
柏木は自らの倫理の逸脱に自分を責めて、病気になってしまいます。源氏は、密通の事実よりも、柏木が手紙に書き残す軽率さを見下します。
柏木は、震える手で女三宮に手紙を出します。「このように自分が病んでいるのに、あなたは気にも留めてくれない。ひどい仕打ちです」
柏木は、源氏ににらまれ、その責め苦に体が壊れる思いをし、自分の葬儀を思い浮かべ、死してなお、女三宮への思いが留まることを歌にして、「あはれ」と表現します。
女三宮も普通の精神状態ではいられず、出家することを考え始めます。
女三宮は、柏木との子である薫を出産します。だが源氏はこの子に冷淡でした。源氏の気持ちを知った女三宮はひたすら尼を願い出ますが、源氏は許しません。
女三宮は出家します。
それを聞いた柏木は、静かに亡くなります。
源氏は、薫を抱き、老いの感慨に浸ります。かつて多くの女性を引き付けた若き輝きはすでに無い。源氏は自分の老いを確信します。 (人を大切にする経営学会:根本幸治)
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