No326『株式会社近正(大阪府堺市)』第14回受賞企業ホームページから

このシリーズでは「第14回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業のホームページを拝見して印象に残った内容をご紹介しています。
 https://www.chikamasa.co.jp/
今週は株式会社近正(大阪府堺市)さんです。審査委員会特別賞を受賞されました。

●概要
商号 株式会社 近正
代表取締役 和田 祥一
資本金 2800万円
本社所在地 〒592-8352 大阪府堺市西区築港浜寺西町2番地
新潟支店 〒959-1286 新潟県燕市小関643番地1
高砂工場 〒592-0001 大阪府高石市高砂3丁目35番地
和泉工場 〒594-1105 大阪府和泉市のぞみ野2丁目2番31号
創業 明治43年3月19日(1910年)
法人設立 昭和43年12月20日(1968年)
社員数 55名
営業種目 各種刃物の製造販売
製造品目 果樹園芸鋏・花鋏・手工芸鋏・事務鋏・作業用刃物の製造
主な取引先 全国の金物店、農協、ホームセンター、園芸店、手芸店、生花店の取引商社

●代表ご挨拶
“紀元前から存在するハサミ。そのハサミの開発・生産に、もう110年以上、携わっています。”
“中でも得意とするのが、園芸用のハサミ。果樹や野菜、花などの手入れや収穫するのが、園芸用のハサミです。”
“品質は、人の豊かな心がつくり出します。「ありがとう」が飛び交う職場。「感謝」を忘れない社員。そういった豊かな心の集まりが、当社の品質をつくっています。”
“最初は一丁ずつ手づくりでした。やがて機械による生産が始まり、今では1日中60台以上の産業用ロボットによる無人化をしています。”
“なぜ無人化なのか。それは、MADE IN JAPANへのこだわりと社員さんの残業の低減です。”
“(品質を最優先するために)一般的な作業はロボットで、五感を必要とする品質管理は人で、と役割を分担しています。”
“磨きをかけるべきは「独創技術」と「社員第一主義」。”
“ハサミづくりはもちろん、全社員とその家族の幸福、事業の運営すべてのことにおいて、私たちにしかできないものを生み出していきたい。”

●沿革
明治43年 初代和田庄治郎が和田庄鋏製作所として堺市材木町にて生花鋏の製造を開始
昭和35年 現在の採果鋏S-200を発売
昭和37年 現在の摘果鋏T-500を発売
昭和40年 現在のみかん鋏M-100を発売
昭和43年12月 株式会社 近正として法人化する
平成18年4月 堺ブランド「堺技衆」認証番号3を取得
平成22年11月 創業100周年記念祝賀会開催

●経営方針
社訓 私達は独創技術をもって、お客様の求める品質と信頼で社会に貢献する。
心得
1,私達は常に安全な職場をめざし、整理・整頓を行い、清潔な環境で毎日を気持ちよく働こう。
2,私達は常に個々に必要な基本技術や知識の修得に努め正確で品質のすぐれた仕事をしよう。
3,私達は常にお客様の求めるものを開発し、質の高い営業を行い、売上をアップしよう。
4,私達は常に問題意識を持って改善し、効率の良い仕事を計画実行しよう。
5,私達は常に日本一の刃物メーカーになるため、プラス思考で仕事に取り組み、共に幸せになろう。

●最後に
株式会社近正さんには110年の歴史があり、ハサミのオンリーワン技術を長い年月をかけて磨き続け市場を作りあげています。そしてさらに市場を拡げていると思います。
ホームページからは社員さんの様子や社内制度などを知ることはできませんでしたが、社長挨拶に書かれたひとつひとつの言葉の重みが、しっかりと伝わってきました。

***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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