No329『株式会社マルト長谷川工作所(新潟県三条市)』第14回受賞企業ホームページから

このシリーズでは「第14回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業のホームページを拝見して印象に残った内容をご紹介しています。
 https://www.keiba-tool.com/
今週は株式会社マルト長谷川工作所(新潟県三条市)さんです。審査委員会特別賞を受賞されました。

●概要
会社名 株式会社マルト長谷川工作所
所在地 〒955-0831 新潟県三条市土場16-1
代表電話番号 0256-33-3010
代表者 代表取締役社長 長谷川 直哉
事業種類 作業工具製造
生産品目 プラスチック用ニッパー、マイクロニッパー、強力ニッパー、各種ニッパー、ラジオペンチ、ペンチ、ミニチュア工具、ワイヤーストリッパー、ピンセット、 他エレクトロニクス関連工具、理美容鋏(はさみ)、爪切り、キューティクルニッパー
創業 大正13年(1924)5月
創立 昭和18年(1943)5月
資本金 1,000万円
社員数 約130名

●事業概要
マルト長谷川工作所さんの創業は1924年、当初製作していたのは大工道具である「締めハタ」が中心でした。
1932年、工具メーカーとして自社での生産を開始。現在はニッパーを取り扱うKEIBAブランドと、爪切りを含む理美容用品の新ブランドMARUTOブランドが中心です。
マルト長谷川工作所さんは、MADE IN SANJO JAPANにこだわり、10,000坪に及ぶ広大な本社工場の1拠点で全工程を一貫生産で行ない、徹底した品質管理をしています。
1人が複数の加工機械を操作可能な「多工程多台持製造ライン」はKEIBA製品が誇る豊富なラインナップを支える重要な土台となっています。最初の工程である鍛造から包装に至るまで、工具をつくる為に必要な50以上の工程全てを社内で行っています。

●理念 人づくり
一人ひとりが輝く人づくりでつながりと感謝の心を育みます
マルト長谷川工作所はいつの時代も社会から必要とされる存在になるために、自ら進んで考え、自ら行動する社員集団を目指します。そして、一人ひとりが自らを輝かせ、成長し合える関係を築きます。 そのために我社は、皆が働きやすく、頑張りが報われる職場環境をつくります。
マルト長谷川工作所は一人ひとりが輝く人づくりを通して、個人の成長と会社の成長を実現し、関る人の中から感謝の心が湧き出るような企業を目指します。

●理念 物づくり
世界を駆けめぐる物づくりで縁のある全ての人を幸せにします
マルト長谷川工作所は世界に通用する物づくりのプロ集団として、チーム一丸となって高品質でブランド力の高い商品をつくり続けます。そのために永続的な技術向上と職人文化の伝承に努めます。そして、一人ひとりがチャレンジ精神を存分に発揮し、マルト長谷川工作所にしかできない新しい価値を創造します。
マルト長谷川工作所は世界を駆けめぐる物づくりを通して、縁のある全ての人が幸せになる企業を目指します。

●沿革より
1924年 5月 初代長谷川藤三郎個人経営にて締ハタ及び小農具、大工道具等の製造を開始する。創意工夫により新製品を数多く開発する。
1943年 5月 大東亜戦争峻烈となり国家の緊急要請に応えるために法人組織となし株式会社マルト 長谷川工作所と改め陸海軍のペンチ納入を主とする等、軍需用品の製造に従事する。
1945年 9月 終戦と同時に全面的に平和産業に切り換え、主力をペンチの製造に注ぐかたわら喰切、 締ハタを製造す。
1976年 2月 ドイツケルンハードウェアショウに出展。(以後毎年参加)
1982年12月 年間総生産4,128,000丁達成。
2003年 8月 理・美容業界への進出を図るため首都圏で新作発表会を開催する。

●最後に
マルト長谷川工作所さんはグローバルニッチトップと言えます。
北米市場のトップシェアを獲得していて、その後ヨーロッパやアジアなど販路は世界各地に拡大。現在では20カ国以上の国々で使用されています。
そして今年でちょうど創業100年となりました。
ホームページからは、地域貢献や福利厚生の活動についてはあまり情報を得ることができませんでしたが、ブログでは様々な活動が報告されており、歴史の長さに合わせて活動の多様さや奥深さを感じることができます。

***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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