No330『モルツウェル株式会社(島根県松江市)』第14回受賞企業ホームページから

このシリーズでは「第14回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業のホームページを拝見して印象に残った内容をご紹介しています。
 https://morzwell.co.jp/
今週はモルツウェル株式会社(島根県松江市)さんです。審査委員会特別賞を受賞されました。

●概要
社名 モルツウェル株式会社
本社 〒690-0816 島根県松江市北陵町18番地1
創業 平成8年11月4日
設立 平成9年11月1日
資本金 1,000万
代表者 代表取締役社長 野津 積
売上高 14億2千万円
従業員 124名
※常勤役員3名、正社員35名、パートアルバイト86名
事業内容
 1.全国高齢者施設向け調理済み食品の製造販売
 2.システム及びソフトウェアの開発・販売・保守・コンサルティング
 3.在宅高齢者弁当配食サービス事業
 4.買い物生活支援、ロジスティクス事業
 5.高齢者施設の厨房運営受託運営サービス事業(コントラクトフードサービス)

●コーポレートビジョン(社長挨拶より)
人口流出、過疎に苦しみながらも知恵を働かせ、変化対応し続けた島根県において事業を行うモルツウェル株式会社さん、挨拶はとても分かりやすく、社長の想いがストレートに届きます。
ソーシャルイノベーターのモルツウェルは、多くの日本人が思いを馳せる、美しく、そして懐かしい香りが漂うふるさとを守りたい一心で事業に取り組んでいます。
365日「食」という人の生命を預かる役割を担う中で年に幾度と遭遇する誰にも看取られることなく、「冷たくなった人々」。命を繋ぐ「食」と同時に、笑顔と何気ない会話を届け、お客様の思い・変化を感じ持ち帰ることが出来る私たちの役割・可能性は無限大。
モルツウェルが持つ「高齢者食ノウハウ」、島根が持つ「超少子高齢化社会順応ノウハウ」、そしてド田舎にありながらも、IT立県を目指す島根が持つ「超少子高齢化対応ITCノウハウ」。”
“島根発のソーシャルビジネスは、日本全国各地で進む超少子高齢化社会に創発的破壊(イノベーション)を起こすと確信します。

●モルツウェルのはじまり
モルツウェルは、島根大学近く、たった8坪の小さな弁当店ほっかほっか亭が創業事業です。
嫁と私、主婦や学生さん8人のパートアルバイトでスタートしました。
その後、私たちのチームは売上高日本一、日本初の弁当宅配サービスを開発するなど、全国から注目を集めるチームになりました。
あれから25年。今では1日全国7,000人のおじいちゃん、おばあちゃんに食事をお届けするチームへと成長しました。

●社員は家族
モルツウェルには、年齢は20代~70代まで、国籍は日本人、ベトナム人、障がい者、家庭環境も3世代同居、母子家庭、独身・・様々な背景をもった方々が同じ理念に向かって、そして自分の夢をもって働いてくださっています。
特に女性には、家庭の環境に応じて、働き方のステージが変わってきます。
子供が小学校にあがるまでは急きょのお休みも必要、中学、高校に上がれば、お金も必要でがっつり働きたい、親が年を取れば介護も・・。
そんな悩みにこたえられるように、女性活躍応援企業として、イクボス育成、家族参加型のスポーツ大会、普段の悩みを聞き、社員がスピーディに対応できるように月1回のパートさんと社員の茶話会など様々な取組をしています。

●最後に
ホームページには、大切にしている取り組みとして3つ掲載されています。
①働きやすい職場づくり②障がい者雇用の促進③ダイバーシティ経営
障がい者雇用に関しては10名の障がい者雇用と障がい者就労支援事業所への業務委託がなされています。
上記の「●社員は家族」でも記載していますが、モルツウェルさんは多様性を大切にしていることが伝わってきます。
そしてホームページには「一隅を照らす」と書かれています。この言葉は坂本先生のお話からも何度も伺った言葉です。
モルツウェルさんは、誰もが暮らしやすく働きやすい地域社会の実現を目指します。

***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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