「コインの表裏」

こんにちは、人財塾6期生、アタックス税理士法人の海野です。

今日は私の部下Aさんの話です。Aさんは当社に入社してちょうど10年が経ちます。20代後半に入社して、今は30代後半になり、ベテラン担当者として頑張ってくれています。

ある時、Aさんのことで話があるとBさんが私のところに来ました。

Bさん:「Aさんが社内ルールを守ってくれなくて困っています。お願いした社内業務もやってくれないし、相手の都合を無視して自分の都合で行動されます。フォローするのも大変です。急な業務依頼も多いので、それを残業で対応しています。もっと早く言ってくれれば業務調整して残業しないで対応出来るのに・・・。それと他の人から聞いた話では、1時間の会議依頼なのに実際の会議は2時間以上かかったとか。Aさんと一緒に仕事をすると振り回されるので、スタッフは内心嫌がっていますよ。」

そんなBさんも私からみると色々言いたいことはあるのですが・・・。

その後、Aさんに上記内容を伝えました。

Aさん:「そうですね。いま言われたことは心当たりがあります。自分でも気づいているのですが、お客様からの急な依頼や相談に対応していると周りが見えなくなってしまうのです。ルールを守ろうという気持ちはあるのですが、頭から抜けてしまうのです。この性格は昔からで、よく周りからも今回と同じような指摘を受けることがありました。これは私の短所で、何とか直そうとするのですがどうしても直せなくて・・・。」

確かにAさんには私の目からみてもそういった傾向があります。ですが一方で、お客様からの相談や依頼に親身になって対応することからとても評価は高いのです。

その時人財塾で学んだことが頭に浮かびました。

「長所と短所はコインの表裏。短所をオープンにして、他の人の長所で補っていくのが中小企業。弱みをひっくり返すと強みになる。」

株式会社吉村の橋本久美子社長の言葉です。

Aさんにこの言葉を伝えました。

すると、

Aさん:「今までは短所は自分の弱点だと思っていたので、それを隠そうとして空回りしていたのかもしれません。すべての短所をオープンにするのはまだ抵抗がありますが、少しずつやってみようと思います。勿論、自分の長所で他の人のフォローはしてきたいと思います。」

Aさんの今後の行動がどう変化していくのかまだ分かりませんが、周りとの関係性がどのような変化をしていくのかとても楽しみです。

ちなみに、

Bさんは来期から私の直属の部下になることが決まりました。Bさんにもどこかで気づいてもらえるよう接していきたいと思います。

人財塾6期生・アタックス税理士法人・海野 大

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「「コインの表裏」」への1件のフィードバック

  1. 「長所と短所はコインの表裏。短所をオープンにして、他の人の長所で補っていくのが中小企業。弱みをひっくり返すと強みになる。」橋本久美子社長の教えということ、あらためて認識しました。組織のマネジメントをする立場になり、この言葉が心に刺さります。短所は弱点ではない、まず、自分に言い聞かせて、短所をオーブンにし、それぞれが補い合うお互い様の風土を目指したいと思います。Aさんのその後の変化についても、また教えてください。