日本の木と日本の環境と消費者を結ぶ「結び人」になる―ますいいリビングカンパニーの木育活動についてー

人財塾6期生、ますいいリビングカンパニーの伊藤真理子です。埼玉県、東京都、群馬県にて「人も地球も健康にする自然素材のデザイン注文住宅」を作っています。

現在の子供たちは、ヒノキの香りを嗅ぐと「くさい!」と嫌がることがあるとを知っていますか?
また、課外授業で「今、自分の身の回りに日本の木で作られたものを持っていますか」と質問をすると、「持っていない」とクラス全員が答えることの方が多いことを知っていますか?

最近では、大人も子供も、本物の木に触れる機会が少なかったり、木の香りをかいで「いい香りだね」と語り合う機会が減っていたり。さらには、日本の木に触れる機会は、非常に少なくなっているという問題があります。

ますいいでは、国産木材を使った家づくりをしています。その廃材を使用して、地域に向けた「木育活動」に力を入れています。木育とは、国産木材を使用する大切さや木に触れる楽しさを伝える活動です。
(参考サイト:https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/kidukai/top.html)

なぜ、国産木材を使用することが大切なのでしょうか?
国産木材を使用するということは、森のサイクルに加わるということです。森のサイクルとは、植える→育てる→伐採する→使う→植えるのサイクルを繰り返し続けることです。これは森だけの問題ではなく、健康な森から流れる栄養が、川や海に流れて、健康な海藻や魚が育ちます。一人一人が、日本の木で作られたものを使うことで、日本全体の環境を健康にすることに繋がります。

ますいいでは、合板やベニアを使用しない「国産木材の家」を作っています。国産木材を使用している会社として、国産木材を使用する大切な意味を多くの人に知ってほしいと思っています。

そこで、家づくりで出る建築廃材を使用し、木に触れる心地よさを知ってもらい、国産木材を使用する意味についての講演を子供でも理解できるように伝えています。

現在では、川口市、埼玉県、学校、ショッピングモールなどからお声掛けいただき、年間600人以上の親子に対して、建築廃材を使用した木育イベントを実施しています。日本の環境について学ぶことができる非常に貴重な学びだと評価いただいています。

また、木育絵本「森のとびら」(玄武書房)、木育絵本「軽トラのリッキーとゆーくんの木の旅行」(つむぎ出版)から木育絵本を商業出版していただき、木育の裾野を広げる活動もしています。

さらには、2021年から続く「全国一斉木育イベント「森のとびら」」では、実行委員の一人となり、10月8日(木の日)を挟む前後2ヶ月の間に、全国の20社以上の工務店が「日本の木を使う大切さや山の課題」を伝える「木育イベント」を実施しています。(*今年は11月2日に木育イベント「森のとびら」in 川口をモデルハウスにて開催予定です。)

ますいいは木の命をいただき、家の材料としています。
木への恩返しとして、木の心地よさ、木と触れる楽しさ、日本の木をつかう大切な意味を伝え続けていきたいと考えています。
日本の木と日本の環境と消費者を結ぶ「結び人」として・・・。

人財塾6期生・有限会社ますいいリビングカンパニー・伊藤真理子

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