No340記憶に残る言葉【株式会社平和園:新田良基会長(当時)】
今回は2013年9月と2017年9月、2度坂本ゼミ夏季合宿として視察させていただいた『株式会社平和園』さんから記憶に残る言葉をご紹介致します。今回は2013年9月、当時73歳だった新田良基会長の講話をもとにしております。
<概要> (当時の会社案内及びホームページより)
http://www.heiwaen.co.jp/
代表者 代表取締役 新田隆教(新田良基氏の三男)
創業者 現会長の新田良基氏のお父様が帯広駅近くに焼肉『平和園』を開店
創業 1959年
事業 焼肉レストラン運営、淡水魚洋食販売及び釣り堀経営
店舗 十勝管内6店舗、札幌市内3店舗
売上 約13億3150万円(2016年3月期)
経常利益 約7500万円(2016年3月期)
社員数 約140名
来場数 年間約70万人
●平和園さんの特徴
・北海道とりわけ帯広を大切にしていること(帯広と札幌にしかお店を出していない)
・手切り/一丁付けにこだわる品質(創業時から守り続けている)
*一丁付けとは注文を受けてからその分だけタレを調合して肉を味付けする方法。タレの作り置きはしていません
・高品質・低価格(畜産地帯;帯広との深い関係)
・障がい者を雇用し短期間での成果を求めない姿勢(訪問時の障がい者雇用率5.6%)
・44期目で自己資本比率は90%以上(坂本先生のアドバイスから自己資本比率を高める経営を実践している)
●印象的だったお話
“人は豊かになると問題をおこす”
“一番うれしかったこととしてお客様に“お前のいらっしゃいませは一度たりとも同じではなかった”と褒められたこと”
創業以来、同社の姿勢が帯広の生産者と信頼関係を育み、品質の高い肉を仕入れ、心を込めて一枚一枚を手切りにしてお客様に提供しています。新田会長は、“それがおいしさを守り抜くための基本であり、創業以来の伝統”と胸を張ります。新田会長は、“会社を大きくすることを目指してきたわけではありません。平和園が真に求めていることは、ここで働く従業員の幸福な毎日。そして従業員一人ひとりの人格の成長”と言っています。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
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