経営人財塾6期生　久保田電機株式会社の久保田です。当社は福井を中心に北陸で家電・電材の卸売業を営んでおり、37名が時には冗談を言いながらにぎやかに仕事をしております。

当社は毎朝朝礼を行っています。一つのフロアに全社員が集まるので、それぞれが一人一人の様子や顔色を見ることができるのでとても大切な時間です。また経営をしている自分にとって襟を正す機会でもあります。

前回投稿をしたときに経営理念を改めて策定し、2日に一回朝礼で唱和していると書きました。

朝礼の司会は社員が順繰り行いますが、週初めは私が毎回朝礼の司会を行います。経営理念を最初に私が唱和し、その後に社員が続きます。正直に言うとこのとき私の気はかなり引き締まります。理想と現実を強く意識しもっと頑張らなければいけないと感じるからです。新しく自分が掲げた「人を大切にする経営理念」と実際に働く社員のみんなの「本当のところ」どう思っているのか、経営する側として何が足りないのかを意識するからです。

自分に発破をかけてくれるのは社員ですが、折に触れて経営の喜びをもたらしてくれるのも社員です。ある社員の方が社長に伝えたくれた話です。その方が当社に転職して少し経ったときのことです。まじめな性格であることもあり、会社に早く仕事に慣れようと積極的に業務に取り組み、当社にとってなくてはならない存在となりました。そんなあるとき職人で口数の少ないお父様に話しかけられました。

「前職にいたときには仕事の愚痴をよく言っていたが、今の会社に入ってからはそういうことがなくなった。」

そう伝えられたそうです。

家族に感じ取ってもらえるほどに前よりも当社で心地よく仕事をしてもらえていることを嬉しく感じました。

かけがえのない社員のみんなを始め、様々な方に支えられて会社が今あります。賑やかで優しいけれどすこし不器用な社員のみんなと働けて本当に嬉しいです。うまくできていないこと、課題などたくさんありますが、人を大切にする経営を進めていくことで、恩返しをしていきたいと思います。

人財塾６期生・久保田電機株式会社・久保田 敦雄