二郎系ラーメン伝説①ド迫力ラーメン店の創業 

二郎系ラーメンは、豚骨と醤油をベースにした濃厚なスープ、極太の麺、そして野菜やチャーシューなどのトッピングが山盛りになったボリューム満点の一杯です。この独特な味わいとガッツリとした食べ応えで、ラーメン好きの間で根強い人気を誇っています。

二郎系ラーメンの発祥は、1968年に東京都目黒区で創業した「ラーメン二郎」です。創業者の山田拓美氏が考案した、豚骨醤油スープと大盛りの麺、野菜が特徴の一杯は、当時は非常に珍しいスタイルでした。慶応義塾大学前で「ラーメン次郎」にて創業するはずが、ペンキ屋の間違いで「ラーメン二郎」となりました。開店時は売れず、やけ酒飲んだ店主が酔っぱらった学生に作らせたら、爆発的な人気となり、毎週通う「ジロリアン」が誕生していきます。 1990年代からは山田氏直系の弟子による二郎のれん分けが展開され全国に広がります。

ラーメン二郎は現在、東京都内に20店舗ほどを展開しています。特に移転後の本店である三田本店は、今なお長蛇の列ができる超人気店。行列必至の店舗が多い二郎系ラーメンですが、 ラーメン二郎の人気の高さは別格と言えるでしょう。

二郎系ラーメンの麺は、 極太でもっちりとした食感が大きな特徴です。 通常の細麺や中太麺とは一線を画す太さで、スープとの絡みも抜群。小麦の風味としっかりとしたコシを楽しめる、食べ応え十分の麺となっています。

一方、スープは豚骨と醤油をベースに、野菜などの旨味が凝縮された濃厚な味わいが特徴です。豚骨からは長時間煮込むことでしっかりとしたコラーゲンを抽出。醤油ダレは甘みのある特製のタレを使用。豚の背脂を加えることで、香ばしさとコクのある深みも加わります。

二郎系ラーメンのビジュアルを特徴づけているのが、 野菜やチャーシューなどのトッピングの多さ。 麺の上には、もやしやキャベツがど〜んと盛られ、まるで野菜炒めのような見た目となっています。野菜の量はかなり多めです。

また、チャーシューも厚切りでボリューミーなのが特徴です。大判のチャーシューが何枚も重なり合い、存在感たっぷり。肉の旨味とジューシーな食感は、二郎系ラーメンの大きな魅力の一つ。 トッピングを全部混ぜながら豪快に食べるのが、二郎系流のいただき方です。

しかし、二郎系ラーメンが高カロリーな食べ物であることも事実です。豚骨スープや背脂は、豊富なコラーゲンが含まれる一方で、脂肪分も多く含んでいます。一杯あたりのカロリーは1,000〜2,200kcal前後とかなり高め。健康面を考えると、食べ過ぎるのは控えたいです。                (人を大切にする経営学会:根本幸治)

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