人を大切にする経営学会 経営人財塾(EMBA)での学び

株式会社東洋生興の前川正敏です。  

私は経営人財塾(EMBA) 7期生として2024年4月から1年近く経ち、多くの気づきや学びを得ました。本記事では、その学びを振り返りながら共有させていただきます。

●学びを行動に変える喜び  

「学而時習之、不亦説乎。」(学びて時にこれを習う、また説ばしからずや)  

この『論語』の一節が表すように、学んだことを繰り返し実践し、自分のものにすることには大きな喜びがあります。この人財塾では、知識を得るだけでなく、それを行動や思想に反映させる重要性を学びました。  

坂本光司先生の学びへの情熱からも強く影響を受けました。喜寿を超えながらも、誰よりも学ぶことに貪欲で、常に新しい知識を吸収しようとされるその姿勢は、私にとって大きな刺激でした。良い考えを惜しみなく社会に広めようとする情熱には深い感銘を受け、私自身も「学びをどう活かすか」を改めて深く考えるきっかけとなりました。学び続ける姿勢の大切さを、身をもって教えていただいたように感じています。

●答えは他人から与えられない 

訪問先の企業や講師陣から、多くの貴重なヒントをいただきました。それらは試行錯誤を重ねた末に培われたものであり、その背景を知るにつれて、経営に「正解」は存在しないということを深く実感しました。

仏教の「自灯明・法灯明」の教え――「自らを灯明とせよ」という言葉が示すように、真の答えは他人から与えられるものではなく、自分自身の中にあります。人財塾で学んだ多くの知識や経験は、自分の内なる光を強め、経営の道を照らす灯火となりました。

他者の意見や成功例を参考にしつつも、最終的には自分自身の力で考え抜き、行動することが求められます。この一年間で得た学びを糧に、自らの判断と実践を通じて、自分なりの経営スタイルを磨いていきたいと思います。

●苦難を前向きに捉える力

講師、訪問先の企業の多くは、大きな苦難を乗り越えて成功を収めていました。その共通点は、逆境を単なる不幸と捉えるのではなく、そこに乗り越える意味を見出している点です。

高杉晋作の言葉に、

「おもしろきこともなき世をおもしろく 住みなすものは心なりけり」

というものがあります。この言葉が示す通り、どのように物事を受け止めるかは自分次第です。困難に直面した際、それを苦しみとして終わらせるか、意味を見出して乗り越える糧とするかは、自分の心の持ちようにかかっています。

私自身も、この人財塾での学びを基に、常に前向きな姿勢を持ち続け、困難に立ち向かっていきたいと思います。

●志を同じくする仲間との絆  

「朋有り、遠方より来る、亦た楽しからずや。」  

人財塾で過ごした日々は、志を同じくする先生方、仲間との出会いと学びの場でもありました。ともに課題に向き合い、支え合いながら過ごした時間は、他では得られない貴重な財産です。この絆を大切にしながら、これからも互いに成長し続けていきたいと思います。

この一年間を通じて得た多くの気づきに感謝しています。まだまだ未熟ではありますが、これからも学びを活かし、「人を大切にする経営」を実践していければと思っています。同じ志を持つ皆さんとともに成長を続けられるよう、引き続き努力していきます。

人財塾7期生・株式会社東洋生興・前川正敏

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